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室生龍穴神社ルポ【パワースポット情報-奈良 宇陀】奥宮に妙吉祥龍穴 滝,御朱印,駐車場も

日本三大龍穴の一つがある室生龍穴神社。境内には杉の古木が天を突くようにまっすぐに伸びている。

「室生龍穴神社」(むろうりゅうけつじんじゃ、奈良県宇陀市)は、雨乞いにゆかりの深い神社で、その名の通り奥宮に「龍穴」を抱えるパワースポットです。

龍穴神社の龍穴は「妙吉祥龍穴」と呼ばれ、日本三大龍穴の一つに数えられます。

龍穴神社と同じく、奥宮に日本三大龍穴を持つ「貴船神社」との共通点が多いのも注目すべき点です。

また龍穴神社のみどころとして、龍穴のほかにも「天の岩戸」や「連理の杉」(れんりのすぎ)があります。

不思議な参拝者も多く、「あそこに龍がいる」と指を差すような方も見かけました。

 

そんなスピリチュアルな話題を抜きにしても、静ひつな空気と神気に満ちた龍穴神社はおすすめのパワースポットです。

今回は、貴船神社との共通点から御朱印、アクセス・駐車場情報に至るまで、詳しく紹介してまいります。

室生龍穴神社 奥宮に日本三大龍穴

龍穴の実物。巨大な岩盤に穿たれた亀裂のようなイメージ。注連縄が渡されている

室生龍穴神社の奥宮にある妙吉祥龍穴は、「京都貴船」(貴船神社)、「岡山備前」に並ぶ日本三大龍穴の一つに数えられます。

龍穴というのは、いわば大地のエネルギー(気)が集まる地点のことですが、日本三大龍穴は風水の解釈とは少し違った位置づけにあります。

妙吉祥龍穴というのは、「龍がこもる場所」とされます。

絶対に見てはいけない貴船神社の龍穴とは違って、妙吉祥龍穴は公開されており、上の写真が実物になります。

 

本殿から龍穴までは、一の鳥居からいったん外に出て、車で10分ほどの距離になります。

妙吉祥龍穴へのアクセスが描かれた案内図。境内に立てられた看板。

 

滝の流れる神秘的な渓谷の中にあって、とても気持ちがいいところでした。

この滝は「招雨瀑」(しょううばく)といい、室生川と合わせて神域を浄化する水の流れをつくっています。

つまり、室生龍穴神社は「中州」に鎮座している構図となり、超一級パワースポットにみられる典型なレイアウトになっています。



龍穴神社 貴船神社との共通点

室生龍穴神社は、同じく日本三大龍穴のある貴船神社と共通点が驚くほど多い。

京都の貴船神社と龍穴神社には、面白いほど共通点があります。

まず、お祭りする御祭神は同じ「高龗神」(たかおかみのかみ)。

龍穴を奥宮に配置するレイアウトも同じです。

さらに、貴船神社と龍穴神社は、川のすぐそばにあり、鎮座する山がいずれも「水源」になっています。

雨乞いの神様として朝廷から崇敬を受けた歴史も符合します。

 

ちなみに岡山備前の龍穴にまつわる情報は、貴船神社の社伝に残るのみで、はっきりした場所などは分かっていません。

ただ、高龗神を主祭神としてお祭りする神社は全国にあり、そのほぼすべてが「川のそば」に鎮座しています。

「龍神」「川」「水源」「雨乞い」などのキーワードをたどっていけば、候補はすぐに見つかるかもしれません。

岡山県瀬戸内市の西太平山(にしおおひらやま)に「龍権様」(りゅうごんさま)を祭る雨乞いのほこらがあり、ちまたでは、ここが一つの候補と目されています。

 

三大龍穴をすべて巡ると、必ず願いが叶う「ドラゴンボール」のようなシステムだったら面白いですね。

管理人もいつかあたりを付けて、岡山まで探しに行ってみたいと思います。

室生龍穴神社 見どころパワースポット

龍穴神社は見どころが限られていますが、本殿エリアの一帯が龍穴神社最強のパワースポットです。

鳥居をくぐる直前で気が付きましたが、本殿エリアは体感を伴うほどのエネルギーの強い場所です

あまり期待をせずに参拝したのが良かったのかもしれません。

スピリチュアルな人が多いのもうなずけます。

龍の声が聞こえたりしたら、きっともっと面白いのでしょうが、管理人にはそうした経験が一度もありません。

 

龍穴神社 本殿

室生龍穴神社は本殿エリアが最強のパワースポットとなっている。瑞垣内にたたずむ本殿は朱が眩しい。

杉の香りと神気に満ちた神の領域――。

室生龍穴神社の鳥居を前にすると、厳かなたたずまいに思わず襟(えり)を正すことだと思います。

御祭神は水を司る「高龗神」。

慈雨を降らす「丘の上の水神」といわれる神様です。

 

また本殿は、龍を操る「善女龍王」(ぜんにょりゅうおう)をお祭りしているとの説もあります。

実際、拝殿の神額には「善如龍王」と記されています。

拝殿の神額には善如龍王社と書かれている。

 

もともと龍穴神社は、高龗神をお祭りする以前から、龍神(もしくは龍王)をお祭りする社でした。

神額に弘法大師空海が勧請した「善如(女)龍王」とあるのは、その名残です。

呼び名はともかく、水を司る「慈雨の神様」がお祭りされている点に間違いはありません。

 

連理の杉

室生龍穴神社の見どころのひとつ「連理の杉」。右が下の方で一つになっている。ご利益は夫婦和合など。

連理(れんり)の杉、あるいは夫婦杉といわれる古木。

連理とは、別々の木が重なって木目が一つになる意味です。

そこから、夫婦、男女の仲睦まじいことを指すようになりました。

貴船神社の奥宮にもありますが、夫婦和合や家庭円満、さらには家運隆昌のご利益が頂けるとされます。



スピリチュアルな「天の岩戸」

室生龍穴神社版の天の岩戸。全国に伝説が残される。とてもプリミティブな信仰の香りが漂うスピリチュアルな空間だ。

本殿から一端外に出て、神社に向かって左手の道を進んでいくと、龍穴に至る道の途中に、室生龍穴神社版の「天の岩戸」があります。

龍穴神社から車で約10分、徒歩だと約20分程度のところです。

路肩に車を止められるだけのスペースはあります。

こちらの天の岩戸は、一対の巨大な岩に注連(しめ)縄が渡されていて、高さはざっと5m程度。

 

見た目として、女性のシンボルをかたどった印象がぬぐえません。

いうなれば、原始宗教の香りが漂っています。

実際、岩戸というのは隠語で女性器を指すそうです。

ひょっとすると「生まれ変わりの門」なのかもしれません。

 

いずれにしても、五穀豊穣への祈りが聞こえる、スピリチュアルな空間でした。

奥に小さなほこらもありますので、龍穴を拝観する前に訪ねてみてください。

 

全国にある天の岩戸

もっとも、天照大神(あまてらすおおかみ)が隠れた巨岩とされる「天の岩戸伝説」は、全国各地に数えきれないほどあります。

神社名とセットになっている地点も多くありますが、最もメジャーなのが宮崎・高千穂町の「天岩戸神社」。

同じ奈良県内では、橿原市(かしはらし)の天香久山のふもとにも「天岩戸神社」があります。

また、本ブログで紹介した2つの隠れパワースポットにも天岩戸がありますので、ご興味のある方はぜひご覧ください。

 

京都府福知山市「天岩戸神社」にまつわる詳しい情報はこちら

大阪府交野市「磐船神社」の天岩戸にまつわる話題はこちら

室生龍穴神社 妙吉祥龍穴

妙吉祥龍穴の入口。小さな鳥居が目印となる。

天の岩戸からほんの数分、先に進むと「竜穴」と書いた案内板が出てきます。

上の写真にある小さな白い鳥居が目印です。

龍穴神社から吉祥龍穴に至る参道は「一本道」ですので、まず迷うことはありません。

路肩に車を止めるスペースがあります。

この鳥居をくぐると、舗装された階段があり、そのまま川のそばまで下りていくことができます。

妙吉祥龍穴へと続く階段。少し急なので注意が必要。

 

滝から響く清流の瀬音が耳に心地よく、澄んだ空気にたまらなく癒されます。

そんなちょっとした山道を満喫していると、滝と小さな建物が視界に入り、対岸に妙吉祥龍穴を望むポイントに到着します。

ここが、妙吉祥龍穴に祈りを捧げる遥拝所です。

写真の左奥にみえる穴が龍穴です。

室生龍穴神社の奥宮で、妙吉祥龍穴を拝む遥拝所。左手に滝があり、心地よい癒しの空間を形成している。

 

得体のしれない気配を捉えることはできませんでしたが、神聖さを感じずにはいられない場所でした。

ここに龍神が棲んでいらっしゃるのでしょうか。

祝詞などをあげない限り、出てきてくれないのかもしれません。

いずれにしても、いまから1400年ほど前、慈雨への祈りが捧げられた場所であり、ここが聖地中の聖地です。

 

その確かな霊験に朝廷からの崇敬を集め、この地は「雨乞いの一大聖地」としてのゆるぎない地位を築きました。

 

もうひとつ、妙吉祥龍穴で外せないポイントが「招雨瀑」(しょううばく)。

招雨瀑と呼ばれる滝。神域を形作る上で重要な役割を果たす。1400年以上前の雨乞いの儀式の場所だった

 

この滝が、天然の木々の香りが漂うマイナスイオンに満ちた空間を演出しています。

清涼感のある空気を胸いっぱいに吸い込むだけでも、パワースポットに訪れる価値は十分にあるのではないでしょうか。



室生龍穴神社 御朱印

室生龍穴神社の御朱印です。

宮司さんが他の神社と兼務している関係で、留守にされていることもあります。

管理人は日曜日に訪ねてみましたが、社務所は開いていませんでした。

電話で聞いてみるのがベストだと思います。

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龍穴神社 基本情報&ご利益

主祭神ご利益
高龗神・運気隆昌
・慈雨
・諸願成就

■住所:奈良県宇陀市室生1297

■電話:0745(93)2177

■拝観時間:境内自由

室生龍穴神社 駐車場&アクセス

室生龍穴神社には、一の鳥居(神社の入口)に向かって左手に、無料駐車場があります。

管理人は休日に参拝しましたが、駐車場は空いていました。

そんなにメジャーな神社でもありませんので、例祭でもない限り、満車になる心配はあまりなそうです。

電車とバスでの行き方

■近鉄大阪線「室生口大野駅」~

⇒奈良交通バス(室生寺前行き)「室生寺前」下車、徒歩15分。
※バスの乗車時間15分ほど。室生寺前は終点

 

車での行き方

■東京・名古屋・大阪方面~

⇒名阪国道「針IC」下車、やまなみロードを経由し、県道28号線すぐ。

 

■三重方面~

⇒国道165号、やまなみロードを経由、県道28号線すぐ。

 

MAP

室生龍穴神社ルポ まとめ

いかがでしたでしょうか。

今回は室生龍穴神社をご紹介しました。

まとめは以下の通りです。

  • 室生龍穴神社には日本三大龍穴の一つ「妙吉祥龍穴」がある
  • 本殿エリアが特に強力なパワースポット
  • 龍穴には滝もあり、空気に清涼感のある素晴らしい場所だった
  • 天の岩戸は原始宗教の香りが残るスピリチュアルな空間
  • 神主さんが常住していない。御朱印が欲しい方は電話で確認を

室生龍穴神社から車で20分ほどのところに、神秘のベールに包まれた超穴場のパワースポット「龍鎮神社」があります。

御祭神や由緒など、これまではっきりしたことが分からなかった神社ですが、その謎を解き明かしましたので、興味のある方は合わせてお読みください

⇒龍鎮神社の詳しい情報はこちら

 

またパワスポ編集局では、関西の穴場パワースポットや奈良最強パワースポット、龍ゆかりの神社まとめなどの記事も掲載しています。

興味のある方はぜひ読んでみてください。

関西の穴場パワースポットはこちら

奈良最強パワースポットまとめはこちら

関西の龍ゆかりの神社まとめはこちら

 

最後までお読みいただきありがとうございました。

今後ともご愛読の程、よろしくお願いいたします。

1 COMMENT

パワースポットの室生龍穴神社へ行ってきた!

[…] さてさて、今年に入ってパワースポット巡りが続いていて、先月も行ってきたのに写真をアップするのを忘れていました(-_-;)場所は奈良の山奥にある『室生龍穴神社』(むろうりゅうけつじんじゃ)です。※スピリチュアルなこととか、神社のことはいつもよく知らずに行くので、詳しくは上記のサイトを読んでくださいませ! […]

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