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越木岩神社【パワースポット/レポ/西宮】岩に日が差すと願い叶う!?巨大磐座,ご利益,御朱印,駐車場も

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越木岩神社における信仰の中核を担う甑岩

越木岩神社(こしきいわじんじゃ、兵庫県西宮市)は、古代の「巨石信仰」が息づくパワースポットです。

越木岩神社の本殿背後に広がる森は、かつて山伏が修行した聖地といわれ、その最も高いところに「小ぶりのストーンサークル」を彷彿させる不思議な岩があります。

この岩は、神様が宿る「北の磐座(いわくら)」と呼ばれ、「参拝時に光が差すと願い事が叶う」と噂されるポイントです

実際、越木岩神社の神職の方に確認してみたところ、「そうした報告は何度も聞いている」とのことでした。

また越木岩神社の聖地には、高さ10mを超える特大の「甑岩」(こしきいわ)がご神体としてお祭りされていて、女性守護・安産・子授け(子宝)への信仰を集めています。

この甑岩は、神社の名前や地名の由来になっていて、「パワーがもらえる」「全国屈指のパワースポット」などと評判です。

このほか、霊水がこんこんと湧き出る「御神水所」(ごしんすいしょ)や「狸」を祭る稲荷神社、修行場としての名残を伝えるいわくつきの「不動明王像」などがあり、見どころはたくさん。

 

今回は、そんな魅力が詰まった越木岩神社を参拝しました。

兵庫・西宮にある穴場のパワースポット、越木岩神社のご利益や見どころ、御朱印・御朱印帳、お守り、駐車場、アクセス情報などについて、余すことなくご紹介します。

また、最近隣町であった「ご神木にまつわる不思議な話」についてもまとめました。

 

越木岩神社 神様とご利益は

蛭子大神を祭る越木岩神社の本殿

越木岩神社は、兵庫県西宮市にある高級住宅街のど真ん中にあり、兵庫県の天然記念物に指定される深い鎮守の杜(ちんじゅのもり)に包まれています。

敷地面積は約7700㎡で、本殿にお祭りされる神様は「えびす様」。

えびす様は、七福神の1柱に数えられる福の神で、商売繁盛、金運アップ、航海安全などのご利益で知られます。

越木岩神社では「蛭子大神」(ひるこのおおかみ)という難しい呼び名であがめられています。

 

ただ福の神をお祭りする神社に、なぜ「安産・子授けのご利益」が定着しているのか。

その謎を紐解く鍵は、本殿の背後に広がる聖域にあります。

 

越木岩神社 甑岩

越木岩神社のご神体である越木岩と岩社

鎮守の杜にそびえる巨大な岩――。

かつて(山伏の宗教で知られる)修験道の聖地として栄えた越木岩神社の本殿裏手には、高さ10m、周囲30mの「甑岩」(こしきいわ)という巨大な岩(磐座)が鎮座しています。

この磐座には、市杵島姫命(いちきしまひめのみこと)という女神が宿っているとされ、「女性守護の神様」としてあがめられています。

神社の案内板によると、磐座の前にある「岩社」で拝み、周囲をぐるりと一周すると「安産・子授け」のご利益が頂けるそうです。

長い歴史のなかで、紆余曲折のあった越木岩神社ですが、「安産・子授け」の信仰自体ははるか昔から続いています。

 

磐座の祟り!?不思議なエピソードも

持ち運びを断念した史実を伝える家紋

この甑岩は、「越木岩神社の中軸」といえるだけに、不思議な逸話が残されています。

そもそも甑(こしき)というのは、お米を蒸す蒸篭(せいろ)のことを指しますが、古くはこの岩から湯気が立ち上がっていたため、その名がついたといわれます。

約1100年前の記録では「大阪湾に浮かぶ船の上から見えるほど大きな湯気が上がっていた」と記されています。

また、「西宮ふるさと民話」(こしき岩のいかり)によると、大阪城をつくるときに、この岩を切り出そうとしたところ、「怪異」が起きたそうです。

「突然、切込みから金切り声とともに熱気をはらんだ白煙が噴き上がり、石工たちが動けなくなった」というものです。

 

昔話って本当?

昔話にちなむ鬼のイラスト

この手の伝説は、民衆にも分かりやすくするために「デフォルメ」されるのが常ですが、実はそこに「神秘的なメッセージ」が込められていることも少なくありません。

実際甑岩には、持ち出しを試み、失敗に終わった「証拠」として、工事の責任者を務めた武将の「使用刻印」(家紋)が残っています(写真上)

ちなみに大阪城の築城をめぐっては、磐船神社(いわふねじんじゃ、大阪府交野市)の磐座にも、不思議な力に阻まれ、持ち出しを断念した伝説が伝わっています。

⇒磐船神社の詳しい記事はこちら

 

もっとも、神霊・精霊の宿る「ご神木」や「磐座」に手を出してはならないというのは、多くの日本人が持つ肌感覚ではないでしょうか。

道路の拡張工事などに伴い、ときに多額の費用をかけて古木を移設・保存するのもそのためです。

これは、祟りやバチを恐れる住民感情への心遣いであり、信仰心への配慮であり、また、古くからの経験則からくる「現場のリスク管理」ともいえます。

 

もちろん、ご神木や磐座に関するエピソードは、決して古い伝承ばかりではありません。

最近、身近なところで、ご神木の伐採にまつわる不思議な話を聞きました。

 

ご神木が血を流す!?最近の実話から

巨木のイメージ写真

ご神木や磐座にまつわる恐ろしい話は、「大昔の言い伝え」ばかりではありません。

最近、管理人の隣町でも不思議な出来事がありました。

これは、知り合いの整体師から聞いた実話です。

 

ときは、年号が令和に変わる前の年――。

くだんの整体師が暮らす町の空き地に、複数軒の家を建てる計画が持ち上がり、「いわくつきの巨木」が撤去される運びになりました。

樹齢などははっきりしませんが、町内でもひときわ目立つ古木だったそうです。

切ってしまうことに、不安を感じていた人も多かったに違いありません。

知り合いの整体師もその一人だったといいます。

 

皆が抱いた「嫌な予感」は的中しました。

整体師いわく、切り株からは「油」がとめどなくあふれ出したそうです

彼の指摘する「油」が何を指すのかはわかりません。

ただそれは出血のごとく、何日たっても収まる気配はありませんでした

気味が悪くなった住民らの要請で、建設業者は油を流す切り株を除去する前に、お祓いをしました。

これにより、事態はようやく収束したそうですが、この敷地の家だけがなぜかいまも売れ残っているといいます。

※写真はイメージです

 

安産の信仰、どこから?

甑岩に宿る神である市杵島姫命と同一視される弁財天のイラスト

甑岩に宿る市杵島姫命(いちしきまひめのみこと)は一般的に、「財運・芸能のご利益」で知られる神様です。

市杵島姫命は、同じく財運・芸能のご利益で有名な「弁財天」と同一視される存在です。

「女性の神様だから安産・子授けにも霊験がある」ということなのかもしれませんが、どうもしっくりきません。

 

そんな「モヤモヤ」を解消する答えは、神社が形づくられる以前の「古い信仰」にありました。

 

実はこの甑岩、「南の磐座」とも呼ばれ、境内の一番高いところにある「北の磐座」と対をなす形になっています。

甑岩が「女性(陰)」で、北の磐座が「男性(陽)」です

現地で確認してみたところ、「男女のシンボル」を連想させる姿をしていました。

これは、古い信仰の「典型的な形」といえます。

絵馬や御朱印に描かれる甑岩は、女性のシンボルを明確に意識して描かれています。

 

つまり、時代の流れのなかで信仰の形が変わっても、安産・子授けへの「確かな霊験」だけが変わらずに受け継がれてきたわけです

それは、神社創建以来、千数百年に及ぶ「実績」ともいえます。

謎解きをする中で浮かび上がる神秘的な事実に、パワースポットとしての実力が映し出された格好です。

 

越木岩神社 北の磐座は謎だらけ

光が差すと願いが叶う越木岩神社の北の磐座

越木岩神社が誇るいにしえの聖地には、「北の磐座」という謎の祭祀場があります。

「米粒型の磐座」を8つの岩が支えるような構造になっていて、その外周に、手のひら大の石が隙間なく並べられています。

「直径3mほどのストーンサークル」といったイメージでしょうか。

中心部の磐座は少し傾いているため、前からみると「亀」のようにも見えますが、行為そのものを表現しているのかもしれません。

高さ10mの甑岩に比べると小ぶりながらも、異質の存在感を放つ「心願成就のパワースポット」です。

 

北野の磐座は、境内でも一番高い場所にあり、周囲は木々に囲まれています。

磐座のある場所だけが開けていて、空とつながっています。

参拝時、その空間から光が差し込み磐座が輝くと「願いが叶う」といわれています

磐座は、いわば神様が降り立つ「依り代」の役割を果たすものです。

そこに日の光が差すというのは、ひょっとすると「神仏が降臨したサイン」なのかもしれません。

 

越木岩神社の神職の方に話を聞くと、ご利益話も後を絶たず、お礼参りにやってくる人も少なくないようです。

願いごとは、より具体的に「漠然とさせない」のがおすすめです。

 

御祭神に諸説

北の磐座に宿るとされる稚日女尊のイラスト

北の磐座は、神社で配布される由緒書きにも記されていない、謎の多い祭祀場です。

お祭りされる神様は、地域にゆかりのある「稚日女尊」(わかるひめのみこと)と見なされていますが、実ははっきりしていません。

稚日女尊は、「生田神社」(神戸市)の主祭神で、太陽をつかさどる最高神「天照大神」(あまてらすおおかみ)の幼い時の名前、もしくは「天照大神の妹」とされる女神です。

「日が差すと願いが叶う」という神秘的な条件から、御祭神に「太陽神」が見いだされたのかもしれません。

 

また別の説では、宇宙を創造した神様の子「思金神」(おもいかねのかみ)が宿るといわれます。

こちらは「男神」で、男女で対を成す磐座との関係から当てられたものとみられます。

 

越木岩神社 縁結びや運気アップも

境内に掲示されている便利な案内図

越木岩神社には、ほかにもたくさん磐座があり、それぞれにお社やほこらが「末社」として立っています。

なかには、「運気アップ」や「縁結び」などのご利益に期待できる磐座も。

ここでは、そんな見逃せないポイントをピックアップしました。

 

雨乞社 龍神祭るほこら

龍神を祭る越木岩神社の雨乞社

かつて雨乞い祈願が行われたのが「雨乞社」。

ここに鎮まる神様は、京都屈指のパワースポット「貴船神社」に鎮まる龍神様です。

この龍神様は「高龗神」(たかおかみのかみ)と呼ばれ、運気アップのご利益が頂けます。

川や滝など、水にゆかりの深い神社に祭られています。

 

六甲山社 「ご縁守り」も

古の信仰をいまに伝える縁結びのパワースポット、六甲山社と結い所

六甲山社では、菊理姫命(くくりひめのみこと)という「縁結びの神様」をお祭りしています。

伊弉諾命(いざなぎのみこと)、伊邪那美命(いざなみのこみこと)という「神々の両親」を仲直りさせた神様として知られます。

 

ただ、六甲山との関係はどこにあるのか。

菊理姫命(くくりひめのみこと)は、白山に鎮まる山の神様「白山比咩大神」(しらやまひめのおおかみ)と同じ存在と考えられています。

現地の案内板によると、近くの「六甲山」をご神体とする山岳信仰の名残からその名がついたそうです。

 

また六甲山社には、越木岩神社のご縁守りをかける「結い所」もあります(写真の右下)。

ご縁守りは五芒星のデザインをあしらったプレートに願い事を書き込むもので、「現代版の絵馬」といったイメージです。

社務所で頂けます。

 

神社始まりの聖地 土社

神社の出発点となった聖地である土社

越木岩神社の歴史は古く、創建は1400年ほど前までさかのぼるといわれます。

越木岩神社は、もともとは「大国主西神社」という名前で、当時は大己貴命(おおなむちのみこと)という神様を主祭神としてあがめていました。

東の方角にある奈良の「大名持神社」とともに、地震を鎮める役割を果たしたといわれます。

 

その元位置がここ、土社のある場所です。

土社ではいまも、大己貴命が「大地主大神」として、お祭りされていて、各地の「地鎮祭」に霊験を発揮されているそうです。

大己貴命をお祭りする神社は、古くからの地元の神様と習合するケースも多く、「本物の聖地でみかける神様」ともいえそうです。

 

越木岩神社 こんな見どころも

境内に展示される力石

越木岩神社の魅力は磐座だけではありません。

以下に境内2カ所のスポットをご紹介します。

※写真は村の力自慢を競った「力石」

 

御神水所 不動明王像には怖い噂も

霊水が湧き出る水社と柄杓

越木岩神社で外せないパワースポットが水神社の御神水所。

罔象女神(みつはのめのかみ)という水をつかさどる女神を祭るお社で、その直下には、太古の時代から湧き出る霊水があり、備え付けの柄杓でこれをくむことができます

このご神水にはラジウムが多く含まれているそうで、室町時代から愛飲されてきたのだとか。

飲用する場合は念のため、煮沸が必要になります。

 

また、水社に向かって右隣りには、不動明王像の姿も。

恐ろしい噂が立った甑不動明王像

これは、山伏らの修行場だった時代の名残とみられます。

阪神大震災の直前に上半身が切り取られ盗まれる事件があったそうですが、近年、新調・入魂されました。

そんな逸話から、様々なうわさや憶測が飛び交いましたが、いずれにしても、ばち当たりな行為は慎むべきです。

 

大崎稲荷 狸が眷属

狸を眷属とする大崎稲荷社

最後にご紹介するのは、大崎稲荷。

こちらの眷属(神様の使い)は、狐ではなく「狸」です

お社の両脇を陣取る像は「狐」の姿をしていて、特に説明書きもないため、この事実はあまり知られていません。

 

発端は、田畑を荒らす狸に苦慮した農民が、これを捕獲し、鍋にして食べてしまったことにあります。

食べられた狸は、火の玉として農民の前に化けて出ました。

そして、家を燃やしてしまいます。

村人たちは、狸のたたりを恐れました。

何とか怒りを鎮めようと、越木岩神社で狸の霊をなぐさめたのが「大崎神社」の誕生秘話です。

そんないわれから、大崎稲荷には防火のご利益があるのだとか。

 

越木岩神社 御朱印&御朱印帳

越木岩神社の御朱印

越木岩神社の御朱印です。

初穂料は300円。

すぐに書いて頂けました。

右下に描かれているのは「甑岩」です。

 

また、こちらが御朱印帳です。

越木岩神社の御朱印帳

初穂料は2000円。

 

越木岩神社 祟りや呪いの伝説が多い!?

磐座をめぐって裁判にまで発展した問題の敷地

越木岩神社の伝説や噂話を調べていくと、「祟りにまつわるエピソード」が多いことに気づかされます。

そんななかで、ちょっと気になる「現在進行形の話題」を小耳にはさみました。

境内の外にある3つの磐座をめぐる話です。

いずれの磐座も、マンション建設を理由に、保存が危ぶまれる状況に陥っているそうです。

磐座の扱いに最大限配慮してきた土地の所有者が変わったことで、生じた問題なのだとか。

確かな情報筋によると、地元はこれに猛反発し、裁判沙汰にまで発展しているそうです

明確な事実関係と双方の主張が分からない以上、ここで軽率なことを書く気はありませんが、最近、整体師に聞いたご神木にまつわる怖い話もあります。

何かおかしなことにならなければ良いのですが…。

 

越木岩神社 駐車場&アクセス

越木岩神社には2カ所の無料駐車場があります。

台数は限られますが、穴場に近い神社とあって、平常時は比較的ゆとりがありそうです。

 

公共交通機関での行き方

【電車】

  • 阪急甲陽線「甲陽園駅」下車、徒歩約15分
  • 阪急夙川駅「苦楽園口駅」下車、徒歩約15分

 

【バス】

  • 阪急バス・阪神バス「越木岩神社北」下車、徒歩5分

※阪急電車「夙川(しゅくがわ)」駅から阪急バス

※JR「さくら夙川」駅から「さくらやまなみバス」に乗車

 

車での行き方

  • 阪神高速「西宮IC」下車、約15分
  • 阪神高速「武庫川(むこがわ)IC」下車、約25分

MAP

 

越木岩神社 基本情報

  • 住所:兵庫県西宮市甑岩町5-4
  • 電話:0798(31)0009
  • 参拝時間:境内自由

 

越木岩神社 まとめ

いかがでしたでしょうか。

今回は西宮の穴場パワースポット、越木岩神社をご紹介しました。

まとめは以下の通りです。

  • 越木岩神社は巨石信仰が息づくパワースポット
  • 日が差すと願いが叶うと言われる磐座がある
  • かつては修験道の聖地だった
  • 甑岩と呼ばれる巨大な岩があり信仰の中核を担う
  • 安産・子授けのご利益はいにしえの磐座信仰からきている
  • 縁結びや運気アップのお社もある
  • 古代から霊水が湧くポイントがある
  • 狸を眷属とする稲荷神社がある
  • 祟りにまつわる逸話が多い

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

内容を充実してまいりますので、引き続きご愛読の程、よろしくお願いいたします。







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元全国紙記者。2017年に独立。ライフワークの聖地巡礼を兼ねて、ブログを始める。神社本庁総長や大僧正、大学教授など有識者への取材経験も豊富。編集者としてのキャリアは20年以上となる。

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