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機物神社【七夕伝説】織姫祭るパワースポット【ルポ】ご利益・御朱印・アクセス情報も

交野という不思議な地にあり、ミステリアスな伝説を残す機織神社。地上に描かれる星座の「織姫星」に当たる地点に鎮座している。

機物神社(はたものじんじゃ、大阪府交野市=おおさかふかたのし)は、七夕伝説にゆかりの深いパワースポットです。

お祭りしている神様は、神衣を織る「天棚機比売大神」(あめのたなばたひめのかみ)で、七夕の「織姫」と同一視される女神さま

例年7月6、7日の2日間にわたって機物神社で開かれる七夕祭りは、大勢の人出でにぎわいます。

また機物神社は、交野山山頂にある巨大な岩をご神体に祭る、とてもスピリチュアルなパワースポットでもあります。

これは、宇宙の根源的な真理を追う中国の宗教「道教」とのかかわりからくるもので、冬至になると特殊な現象が起きます。

 

今回は、古代の神秘の痕跡を残す機物神社について、ご利益や御朱印、アクセス情報なども含めて紹介します。

Contents

機物神社 名前の由来は語呂合わせ!?

遥拝所は神宮とご神山の方角に向く。天体観測にゆかりが深い神社でもある。

機物神社の名前の由来をたどると、古代にまでさかのぼります。

当時この地は、カイコで布を織る技術をもつ渡来人「秦氏」(はたし)が幅を利かせていました。

そして機物神社の前身は、布を織る「はたさん」の一族が信仰する「秦者(はたもの)の社」と呼ばれていました。

 

ところが平安時代になると、この地は狩や詩歌(しいか)を楽しむ貴族らの遊び場に。

お祭りする神様も「はた」との語呂合わせから「天棚機比大神」(=織姫)に転じます。

そこから、七夕とのかかわりが生まれました。

これが、一般的な名前の由来の解釈です。

 

1979年には七夕祭が例祭として復活し、いまでは交野市を代表する大祭として例年、多くの人出でにぎわうようになりました。

神社は参拝者の願いを込めた短冊で埋め尽くされます。

 

秦氏の信仰した「道教」の名残

ところが機物神社の名前の由来について、秦氏の信仰に光を当ててみると、貴族の言葉遊びとは異なる「別の理由」が浮かび上がってきます。

 

実は機織神社の位置する地点は、冬至になると、交野山に重なる日の出とともに幻想的な白い光の帯が見られる特殊な場所にあります

神様としてあがめられている巨大な岩(御神体)は交野山山頂にあり、長岡京のちょうど真南に位置します。

 

つまりこの地は、道教などからみた神聖な場所であり、また、交野山は占星術に欠かせない「天文測量の重要なポイント」でもあったわけです。

織姫をお祭りする流れも、そうした本質からずれていなかったわけです。



機物神社 地上の星座「織姫星」の位置に

星にまつわる伝承に事欠かない交野市。機織神社が天体の観測ポイントだとすれば、先祖が極めて高度な測量術を持っていた可能性もある。

実際、交野市から隣の枚方市(ひらかたし)にまで地図を広げ、神社を線で結んでいくと、面白い絵が浮かび上がります。

天空の星座です

 

枚方市にある交野天神社を「北極星」にみたてると、機物神社は「織姫星」の輝くポイントに位置します。

交野市には「天の川」という川が流れていて、機物神社との位置関係に合致しています。

とてもロマンチックな話ですね。

 

ただ、星座の位置を正確・緻密に地上に表現するのは、現在の数学、天文学の知識をもってしても、とても高度な技術を伴います。

当時としては「考えられないほど高度な文化を持った人たち」が交野に住んでいたことになるわけです。

これは、彗星捜索家の木内鶴彦さんという方が立てた仮説です。

 

隣の市に北極星 北辰信仰の痕跡!?

では当時、なぜ星の運行を正確に観測する必要があったのか。

そこが肝です。

これは、道教由来の宗教的儀式や占星術で利用したと見るのが自然です。

 

実際、同じ交野市にある「星田妙見宮」は、陰陽道の秘技をいまに伝える幻の霊符「太上秘法鎮宅霊符」(たじょうひほうちんたくれいふ)が残されています。

陰陽道で扱う技術は、道教の影響を強く受けており、北極星を重視する点(北辰信仰)でもまったく同じです。



なぜ交野天神社が北極星なのか

ではなぜ交野天神社が、北信信仰で最も尊い信仰の対象となる「北極星」にふさわしいのか。

その点にも、根拠があります。

 

第一に、交野天神社は歴史上最もミステリアで謎の多い天皇「継体天皇」が即位した場所であり、極めて重要な場所と目されるためです。

第二に、交野天神社には、かつて天体観測所らしき台座があったことです。

第三に、その関連性を神社の名前に残している点です

 

つまり機織神社と交野天神社は、「星座の位置関係」「天体観測地点」「地名」(歴史)の3点でその関係が結ばれるわけです。

 

地域をまたぐ巨大な「星座の地上絵」には、「結界としての意味合い」や「呪術的な意図」があるのかもしれません。

いずれにしても、機織神社はいにしえの時代に見いだされた神聖な場所であり、今もパワースポットとして呼ぶにふさわしい地点であるのは間違いなさそうです。

 

ちなみに「交野天神社」については、穴場のパワースポットとして別の記事にもまとめていますので、ご興味のある方はぜひお読みください。

交野天神社の詳しい情報はこちら



機物神社 御朱印

機物神社の御朱印です。

専用の御朱印帳はありません。

本殿向かって左手にある授与所で頂けます。

 

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機物神社 基本情報 御祭神・ご利益

■御祭神

  • 天棚機比売大神(あまのたなばたひめおおかみ)
  • 栲機千々比売命大神(たくはたちちひめおおかみ)
  • 地代主大神(とこしろぬしおおかみ)
  • 八重事代主大神(やえことしろぬしおおかみ)

 

■ご利益

  • 農耕
  • 産業信仰
  • 手芸
  • 学業向上

 

■住所:大阪府交野市倉治1-1-7
■電話:072(891)4418
■駐車場:無料
■公式HP: http://hatamono.web.fc2.com/



機物神社 アクセス&駐車場

機物神社には専用の無料駐車場があります。

比較的小規模の神社で、普段混雑することもなく、満車の心配はまずありません。

ただ、七夕祭りの日は、駐車場の利用はできなくなるので注意が必要です。

 

電車でのアクセス【JR津田駅】

■JR学研都市線津田駅下車、徒歩約15分

 

車でのアクセス

■第二京阪「交野北出口」下車、約15分

 

MAP

機物神社 まとめ

いかがでしたでしょうか。

今回は神秘的な古代信仰の痕跡を残す機物神社についてまとめました。

まとめは以下の通りです。

 

  • 機物神社は七夕伝説にゆかりの深いパワースポット
  • もともと渡来人が信仰を寄せた聖域だった
  • 七夕祭りの日には大勢の参拝者でにぎわい駐車場が使えない
  • 太陽や都との位置関係からも機物神社の位置する場所には特別な意味がある
  • 機物神社は、地上の星座で「織姫星」のある地点に鎮座する

 

最後までお読みいただきありがとうございます。

機物神社の近隣には、大阪最強の穴場パワースポット「星田妙見宮」と「磐船神社」がありますので、合わせての参拝をおすすめします。

 

いずれの神域も実際に足を運んで取材していますが、自信をもって推薦できるパワースポットです。

星田妙見宮の詳しい情報はこちら

磐船神社の詳しい情報はこちら

 

今後とも、内容を充実させる形で更新してまいりますので、引き続きご愛読いただきますよう、よろしくお願いいたします。

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