記事は現地取材でより深く。デザインも刷新。

伏見神宝神社 ご利益は?令和の御朱印,時間,ペンダント,値段,行き方【パワースポット/レポ/京都伏見】

伏見神宝神社の本殿両脇に鎮座する龍の像

伏見神宝神社(ふしみかんだからじんじゃ、京都市伏見区)は稲荷山のふもと、伏見稲荷大社の本殿から歩いて10分ほどのところにある神社です。

「死者をも蘇らせる宝玉」や「魂を活性化する神道の秘技」など、いにしえの神秘をいまに伝える神社ですが、ある理由からご利益を一切うたっていないのが特徴です

また伏見神宝神社は、二条城から続く「龍脈」(気と水の通り道)が走っているとの指摘もあり、パワースポットとしても注目されるところ。

実際、境内には「龍」と「水」を祭るお社があり、大昔の人たちが描く不思議な世界観と信仰を暗に示しています

このほか伏見神宝神社は、龍の玉を転がすユニークな願掛けや十種神宝(とくさのかんだから)をかたどったペンダント型のお守り、神の宿る磐座(いわくら)などがあり、話題も豊富。

竹取物語とのゆかりでも有名で、絵馬のデザインは「かぐや姫がモチーフ」になっています。

 

今回は、伏見稲荷大社のにぎわいとは対照的に、ゆったりとした時間が流れる伏見神宝神社を参拝しました。

多彩な見どころとともに、お祭りしている神様や龍と水にまつわる話題、お守り、最新の御朱印などについて、余すことなくご紹介します。

Contents

伏見神宝神社 神様は?

伏見神宝神社に伝わる十種神宝の宝玉のイメージ写真

伏見神宝神社では、太陽をつかさどる最高神「天照大神」(あまてらすおおかみ)と「稲荷大神」(いなりのおおかみ)に加え、「十種神宝」(とくさのかんだから)という〝伝説のお宝〟を神様としてあがめています。

十種神宝は、物部(もののべ)という一族が神様から授かった10種類の宝で、剣や鏡などからなります。

なかでも、重要なカギを握るのが「死者をも生き返らせる宝玉」。

実はこれ、「実在する」代物です

といってもこの神宝は、亡くなった人を生き返らせる「蘇生アイテム」でもなければ、ゾンビを生み出すような「魔法」のたぐいでもありません。

「魂を活性化させる神道の秘技」として、実際に「ある神社」で継承されているものです

 

伏見神宝神社がご利益を前面に押し出さない理由も、実はそのあたりにヒントがあるとみられます。

伏見神宝神社は、神仏に救いを求めるばかりではなく、自分の感覚(六根)を浄化することで、内側から湧き出る力を「ご利益」としているイメージです

これこそが「神道の秘技」に重なる部分といえますが、詳しくは後段で解説します。

伏見神宝神社 最新の御朱印

令和に入りマイナーチェンジした伏見神宝神社の御朱印

元号が令和に移り、御朱印もマイナーチェンジしたもようです。

中央にあしらわれた龍の色が「ゴージャスな金」に。

初穂料は300円。

混雑はなく、すぐに書いて頂けました。

授与時間はPM4:00まで。



伏見神宝神社 お守り 価格と効果は

伏見神宝神社で人気のアイテムは「十種神宝お守り」。

2つの鏡、4つの玉、3つの比礼(ひれ)に、ひと振りの剣がデザインされています。

ただ「交通安全」「安産」「学業成就」など、特定の効果が決まったタイプのお守りではありません。

「十種神宝は悟りの鏡であり、理の印であり、愛の力である」との考え方から察するに、自分の内なる力を高めるための「補助効果」を期待するものだと思われます。

また十種神宝には祝詞(のりと=お経のようなもの)があり、病に苦しむ人に向けた加持祈祷や魂の再生を祈るために使われてきた歴を持ちます。

 

この投稿をInstagramで見る

 

璃音 Rineさん(@rine.lotusmoon)がシェアした投稿

こちらは令和改元記念で授与された「純銀製」で、お値段(初穂料)は1万円。

通常のタイプの価格は4000円。

郵送にも対応していて、その場合送料が別途500円かかります。

伏見神宝神社 龍と水の秘密

龍頭大神を祭る龍頭社

命をつかさどる「水」や「気」とは、切っても切れない関係にある「龍」。

実は京都の名だたるパワースポットはそれぞれ「地下水脈」でつながっていて、大昔の人たちが記した「龍脈」のルートと合致している事実はあまり知られていません

伏見神宝神社でも、境内のあちこちに「水」と「気」にゆかりの深い龍の姿をみかけます。

本殿の両脇を固めるのも、狛犬ならぬ狛龍。

右が天龍で、左が地龍です。

 

さらに本殿に向かって左には、「願掛け用の龍神像」の姿も。

伏見神宝神社の龍頭大神をかたどった願掛け用の龍神像

こちらは、竜がくわえた球を転がしながら願い事を念じるものなのだとか。

 

そして、この龍神像の隣には「龍頭大神」(りゅうずおおかみ)を祭るお社「龍頭社」があります。

龍頭大神は、かぐや姫が結婚の条件として求婚者たちに示した「龍の玉」の持ち主です。

伏見神宝神社と竹取物語とのかかわりは、この「龍頭大神」にあるわけです。

伏見神宝神社 祝詞が示すメッセージ

龍神之祝詞を記した龍頭社の額

さて、この龍頭社には龍頭大神に捧げる「龍神之祝詞」が額に掲げられていて、これを読んでみると、さらに「神秘的なメッセージ」がみえてきます。

難しい昔の言葉で書かれていますが、要約すると以下のイメージです。

天地人の世界を支配する龍王は、宇宙創造神の子孫であり、すべてを生み出す根源であり、また「十種神宝」に姿を借りてあらわれることもある。

全身全霊をもってお仕えするので、人の罪も世の中のケガレもどうか祓ってください。

天地を行き来するダイナミックな龍の動きが象徴するのは「水と気の循環」と「命の躍動」。

そこに込められた人の願いは「けがれの浄化」。

これは、大昔の人たちが描いた世界の理(ことわり)であると同時に、神道に伝わる秘技の核心に迫るものとみられます。

そして、伏見神宝神社の境内にある「布留社」には、その裏付けとなる「言い伝え」があります。

伏見神宝神社 布留社の伝説

伏見神宝神社の布留社に祭られる井戸

伏見神宝神社には、布留社というお社があり「白菊大神」という神様がお祭りされています。

伏見稲荷大社の「下之社」というところにも、同じ名前の神様が鎮まっていて、謎の多い神様として知られます。

ただ、少なくとも伏見神宝神社の白菊大神は、水にゆかりの深い神様とみて間違いありません

事実、このお社には「井戸」がお祭りされている上、正式な神社側の説明でも「水が横溢(おういつ)する姿」「あふれる生命力を守護する神様」とされています。

 

くだんの伝説というのは、この井戸にまつわる逸話です。

それは「布留社が奈良の石上神宮(いそのかみじんぐう)と地下水脈でつながっていて、白い布が流れ着いた」というものです。

実はこの石上神宮こそが、神道の秘技「(石上)鎮魂法」をいまに伝える神社にほかなりません

伏見神宝神社の境内には「鶏」をかたどったオブジェがありますが、これも石上神宮に放されている「神鶏」を意識したものとみて間違いなさそうです。

伏見神宝神社 石上鎮魂法との接点

石上神宮の境内

石上神宮は初代天皇「神武天皇」が神様から授かったとされる「神剣」や「十種神宝」をお祭りしている神社で、「石上鎮魂法」を継承する神社です。

崇敬会の会員を対象とする講習会まで存在する、れっきとした「いにしえの技術」で、毎年夏のごく限られたタイミングにこの秘術を学ぶチャンスがめぐってきます。

 

鎮魂法のおおまかな雰囲気をお伝えすると、不思議な祓詞(はらえことば)を唱えた後、韻(いん)を切るような動きをしてから、瞑想のように呼吸を整えるイメージです。

 

ここで唱える祓詞(はらえことば)は3つ。

  • 十種祓詞(とくさのはらえことば)
  • ひふみ祓詞
  • 十種神寶大御名

これが凄い霊力を備えた「言霊」とみられます。

「あまりにも深く入り過ぎるため、きちんと学ばないと危険を伴う」との指摘もあります。

 

鎮魂法は「石上神宮」の記事に詳しくまとめていますので、ここでの詳細は割愛させて頂きます。

興味のある方はぜひこちらの記事をお読みください。

石上鎮魂法にまつわる詳しい記事はこちら

 

また、滋賀県東近江市にあるパワースポット「太郎坊宮」(たろうぼうぐう)には、鎮魂窟という修行の場があり、こちらも過去の記事にまとめています。

太郎坊宮の記事はこちら



伏見神宝神社 おもかる石

伏見神宝神社のおもかる石

伏見稲荷大社の奥社には、願い事が叶うかどうかを占うための霊石「おもかる石」があります。

こちらは休日になると長蛇の列ができ、挑戦するまでにかなり長い時間を待たねばなりません。

ただ、そこから歩いて5分ほどの伏見神宝神社にも、同様の「おもかる石」があり、並ぶのがお嫌いな方はこちらで占うのがおすすめです。

 

占い方は、基本的に同じです。

イメージした重さ通りか否かで、結果が得られます。

以下が手順です。

  1. まず一礼する
  2. 願いごとをイメージし、「軽くなってください」(あるいは重くなってください)と念じながら像を持つ
  3. 軽く感じた(あるいは重く感じた)ならば願いは叶う

伏見神宝神社 アクセス

伏見神宝神社と根上がりの松の分岐点

伏見神宝神社にアクセスするには、まず伏見稲荷大社の千本鳥居を抜けた先にある「奥社」を目指します。

ここを山側に左折し、鳥居を回廊を歩いてしばらくすると、「根上がりの松」と「伏見神宝神社」の分岐点に出ます。

分岐点には案内板(写真上)があるため、意識さえしておけば迷うことはありません。

 

所要時間は、伏見稲荷大社の本殿からだと10~15分程度。

最寄り駅は伏見稲荷大社と同じで、JR「稲荷駅」、もしくは京阪「伏見稲荷」のいずれかになります。

伏見神宝神社 基本情報

  • 住所:京都市伏見区深草笹山町15
  • 電話:075(642)5838
  • 参拝時間:境内自由(御朱印はPM4:00まで)

伏見神宝神社 まとめ

いかがでしたでしょうか。

今回は、伏見神宝神社をご紹介しました。

伏見稲荷大社を参拝したおりに、あわせて訪ねたい神社と言えます。

パワスポ編集局では、伏見稲荷大社の情報も記事にまとめています。

伏見稲荷大社の詳しい情報はこちら

 

また、京都最強パワースポットのまとめや関西の隠れパワースポットの記事も掲載しています。

京都最強パワースポットまとめはこちら

関西の隠れパワースポットを厳選して紹介する記事はこちら

 

伏見神宝神社のまとめは以下の通りです。

  • 伏見神宝神社ではご利益をうたっていない
  • 十種神宝を神様としてお祭りしている
  • 龍脈の上に立つパワースポットとの指摘も
  • 十種神宝をモチーフにしたお守りが人気
  • 鎮魂法が伝わる石上神宮とも関係している
  • 竹取物語ゆかりの神社でもあり
  • 御朱印がマイナーチェンジしている
  • 伏見稲荷大社と同じく「おもかる石」がある

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

内容を充実させてまいりますので、パワスポ編集局を今後ともよろしくお願いいたします。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です