大国主神社(おおくにぬしじんじゃ、大阪市)は、金運アップのご利益に注目が集まる神社で、地元では「木津のダイコクさん」の名で知られます。
とくに、大国主神社で頂ける種銭(たねせん)は「宝くじの当選にご利益がある」と話題を呼び、一時は入手困難にさえなりました。
その一方で、高額当選者らも実践した「効果を高める参拝方法」があることは、あまり知られていません。
また神社としては珍しく、大国主神社の本殿には「巨大な大黒天像」がお祭りされていて、「縁結びの社」としても知られます。
大国主神社は大阪市営地下鉄「大国町駅」から徒歩3分の好立地で、アクセスもスムーズ。
今回は、財運アップと良縁成就のパワースポット「大国主神社」を参拝してきました。
その見どころや種銭、地元に聞いた参拝方法、御朱印、駐車場情報などを詳しくご紹介します。
またロト6で高額当選を果たしましたので、その結果もご報告いたします。
Contents
大国主神社 神様とご利益
大国主神社にお祭りされているのは「大黒天」という福徳の神様。
七福神の一柱として知られ、金運アップ、縁結び、諸願成就のご利益があるといわれます。
誤解を恐れずにいうと、大黒天は「仏教での呼び名」で、神社では一般的に「大国主神」(おおくにぬしのかみ)などのお名前が当てられています。
実際、大国主神社の大黒天像に宿るのは、いまから300年近く前、「出雲大社」という縁結びで有名な神社から招かれた神様です。
神社名に「大国主」の名を冠しているのもそのためです。
また大阪の人は一般的に、このエリアを「敷津」ではなく「大国町」と呼んでいます。
そこから、地域にとっていかに重要な神社であるかが読み取れますが、その名の由来が「大国主神社」にある事実は意外に知られていません。
日出大国像
大国主神社の本殿にお祭りされているのは、「日出大国像」(ひのでだいこくぞう)と呼ばれる大黒天像です。
本殿に神仏の像をお祭りしている神社はとても珍しく、サイズも結構大きめで、高さは2mほど。
米俵の上でどっしりと座禅を組む姿は、とても重厚感があって、向き合うだけで圧倒されそう。
日出大国像の胸の上には朝日が浮かんでいて、縁起のよさを印象付けます。
大黒天の像としては、小槌も袋も持たない珍しいスタイルです。
大国主神社 効果高める作法は
地元の方が実践する参拝方法とはどんなものか――。
宝くじの高額当選者から広まった願掛けの方法について、地元の詳しい方に教えて頂きました。
ご利益を求め、せっかく大国主神社に参拝するのであれば、これを参考にせぬ手はありません。
①まずは敷津松之宮のお社へ
大国主神社は、実は「敷津松之宮」(しきつまつのみや)という神社の摂社に当たります。
誤解されがちですが、同じ敷地の中に別の神社があるわけではありません。
少しかみ砕いて説明すると、メーンとなるお社はあくまでも「敷津松之宮」であり、「大国主神社」はサブに当たるイメージです。
そのため、「氏神様」という表示が張り出された敷津松之宮を先に参拝するのがセオリーといえます。
神前での作法は「2礼2拍手1礼」です。
②大黒天の「石像」で願掛け
「敷津松之宮」では、社殿の前に据えられた大黒天の石像に願掛けするのが地元スタイルです。
まず大黒天の額(ひたい)におでこを当てて祈願し、次に右手の小づちに触れながらお願いごとを念じます。
上の写真を見て頂ければわかると思いますが、大黒天像の額と小槌の色が変わっているのは「信仰の厚さゆえ」といえそう。
いずれにしても、これら一連の祈願を済ませたうえで、大国主神社にお参りし、種銭を頂くのが「王道」といえます。
ちなみに敷津松之宮では、大国主神とともにヤマタノオロチを退治した「素戔嗚尊」(すさのおのみこと)が主祭神(メーンの神様)としてお祭りされています。
いずれも、「日本三大縁結び」と言われる本家の出雲大社にゆかりの深い神様として知られます。
そのため、良縁成就のご利益を求める参拝者も少なくありません。
③今宮戎との両社参り
大国主神社は、七福神ゆかりの神社やお寺をめぐる「大阪七福神めぐり」の一社にも数えられる神社ですが、むしろ地元の風習として根強く残っているのは、近くの「今宮戎神社」(いまみやえびすじんじゃ)とあわせて参拝する「両社参り」です。
「えびす・だいこく両社詣って本参り」という言葉が語り継がれるほど、地域では大切にされている信仰です。
順番は「大国主神社」が先で、「今宮戎」は後の方が良いとされます。
これは、「大黒天はえびす様の父に当たる」という見方が民衆の間で広がったからです。
普段の今宮戎は、正月明けの十日戎(とおかえびす)のようなにぎやかさはありませんが、大阪を代表するえびす神社でもありますので、あわせて参拝するのがおすすめです。
ただ「片参り」だからといって、悪い影響がでることはまずありませんので、両参りにたいして神経質になる必要はなさそうです。
また、両社の界隈(かいわい)は、「じゃりン子チエ」のモデルになったといわれるエリアに近く、「洗練された美しい街」とはいえません。
味わい深い魅力がある反面、慣れない方は少しギョッとするかもしれない点を追記しておきます。
大国主神社 種銭
関西のローカル番組で紹介されて以降、一時品薄の状態が続いた大国主神社の種銭。
本来は商売繁盛への祈祷を施した授与品ですが、「金運アップのラッキーアイテム」としての効果に注目が集まっています。
番組でも「宝くじ当選者が続出した」という内容で紹介され、雑誌などのメディアも後追いで取り上げたようです。
人気はいまも健在ですが、当時のような過熱ぶりはなく、社務所でお願いすれば普通に頂けます。
使い方は、財布や金庫など、お金をしまうところに入れておくだけ。
初穂料は500円。
1年ごとに返納し、新しいものを授与してもらうのが習わしです。
興味のある方は、ブームが再燃する前にいかがでしょうか。
大国主神社 狛犬ならぬ狛ねずみ
「大黒天」の眷属(けんぞく)は、ねずみです。
そのため、大国主神社社殿の両脇を固めるのは狛犬(こまいぬ)ではなく、ねずみをモチーフにした像が並んでいます。
管理人もねずみには少し思い入れがあり、奈良屈指のパワースポット「玉置神社」を参拝した折、庭の土のなかから「ねずみの縁起物」が出てくる不思議体験をしました。
ちなみに眷属というのは神様のお使いのことです。
お稲荷さんの「白狐」や天神様の「牛」が有名です。
また狛犬は、一般的に口を開けているタイプ(阿=あ)と、閉じているもの(吽=うん)が一対になっていて、大国主神社のねずみもこの条件に重なります。
「あ」から始まり「ん」で終わる「阿吽」は、宇宙の全てを包含する意味があり、阿吽の呼吸(あうんのこきゅう)という言葉の由来にもなっています。
大国主神社 不思議な構造
大国主神社の入口は、大通り沿いに面した鳥居になります。
こちらには「木津の大国さん」と記す横断幕が掲げられていて、標石には「大国主神社」と記されています。
その一方で、境内左手の路地には「敷津松之宮」の名を刻んだ標石と神額があります。
それぞれの鳥居からは、石畳の参道が延びていて、両社殿の前できれいに交差しています。
この構造は全国的にみても珍しいそうで、「この交差点こそがパワースポット」という興味深い説もみられましたが、真偽のほどは定かではありません。
大国主神社 御朱印
大国主神社の御朱印です。
中央に日出大国神と記されています。
大国主神社は敷津松之宮の摂社ですが、あまりの知名度の高さゆえか、主従が逆転しているイメージです。
初穂料は300円。
社務所は午後4時まで。
平日でしたが、書いてもらうのに2人待ちで、トータルで5分ほどかかりました。
大国主神社 宝くじが当たった!
参拝後に宝くじ(ロト6)が当選しました。
「5万円以上」ということで、一応高額当選の枠に入ります。
今回は証拠写真を撮り忘れないよう、スマホから購入してみました。
過去の分も撮っておけばよかったと反省しています。
参拝に当たっては、効果が高まるとされる「地元スタイル」で臨みました。
正直なところ、筆者は全国の金運アップのパワースポットをめぐっているだけに、どの神社のご利益かは断言できません。
すべての神社のご利益だと考えています。
ただ、幸運の前兆は確かにありました。
「関西を代表する金運アップの神社」と「幸運の前兆」については、それぞれ別の記事で詳しくまとめていますので、興味のある方はぜひ参考にしてください。
⇒金運アップのご利益があるとされる関西の神社まとめはこちら。
大国主神社 基本情報
大国主神社の基本情報は以下の通りです。
- 住所:大阪府大阪市浪速区敷津西1-2-12
- 電話:06(6641)4353
- 拝観時間:境内自由
大国主神社 駐車場&アクセス
大国主神社に専用の無料駐車場はありません。
車で現地に向かう場合は、周辺のコインパーキングを利用することになります。
電車でのアクセス
- 地下鉄「大国町駅」(御堂筋線・四つ橋線)下車、徒歩約3分
車でのアクセス
- 阪神高速1号環状線「なんば出口」下車、約5分
MAP
大国主神社 まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回は金運アップと縁結びで知られる大国主神社をご紹介しました。
パワスポ編集局では、「大阪最強パワースポット」や「関西金運アップの神社」にまつわるまとめ記事も掲載しています。
興味のある方はぜひ読んでみてください。
大国主神社のまとめは以下の通りです。
- 大国主神社には宝くじが当たると話題を呼ぶ種銭がある
- 地元の人の間で知られる参拝方法がある
- 神社としては珍しく大黒天像を祭っている
- 大国主神社は敷津松之宮の摂社
- 社殿の両脇を固めるのは狛犬でなくねずみの像
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
内容を充実させてまいりますので、今後ともよろしくお願いいたします。