柳谷観音・楊谷寺(やなぎだにかんのん・ようこくじ、京都府長岡京市)は、目の病気にご利益のあるパワースポットです。
柳谷観音・楊谷寺に寄せられた参拝者の報告を見ると、「失明から回復した」「目にまつわる不治の病が治った」など、驚愕の内容ばかりです。
これは、観音様のご利益とともに、弘法大師・空海が見つけて祈祷を施した霊水「独鈷水」(おこうずい)による力だとされます。
また柳谷観音・楊谷寺は6月下旬から7月上旬にかけて、紫陽花(あじさい)が見ごろを迎えるほか、毎月17日の縁日には、秘仏の開帳や茶室「上書院」の特別公開などがあります。
今回は、眼病平癒のパワースポット「柳谷観音・楊谷寺」に行ってきましたので、縁日や御朱印、アクセス、駐車場情報などについてまとめてご紹介します。
また独鈷水は無料で提供されているものの、持ち帰る際に決まりごとがありますので、そのあたりも詳しくまとめました。
Contents
柳谷観音・楊谷寺とは
柳谷観音・楊谷寺は、西山浄土宗(せいざんじょうどしゅう)という浄土宗の一派で、1200年の歴史が息づく寺院です。
お寺から見渡す山々は美しく、凛とした空気も花や草木に溶け込み「穏やかな神聖さ」を醸しています。
春は紫陽花(あじさい)の名所として、また秋は「京都の隠れ紅葉スポット」として訪れた人たちの目を楽しませます。
一方、本堂と奥ノ院は、是非とも訪ねたいポイントとなりますが、それぞれ長い回廊で結ばれていて、その途中にみられる美しい庭園も見逃せません。
眼病平癒の駆け込み寺として、全国からの参拝者が絶えない柳谷観音・楊谷寺ですが、わらをもすがる気持ちで訪ねてくる方も少なくないはずです。
管理人も、かつて「珍しい目の奇病」にかかったことがありますので、その気持ちは少なからず分かります。
柳谷観音・楊谷寺 縁日は毎月17日
柳谷観音・楊谷寺のご本尊は、古来から眼病に霊験あらたかな「十一面千手千眼観世音菩薩」(じゅういちめんせんじゅせんげんかんぜおんぼさつ)。
秘仏として普段は幕が下りていますが、縁日の毎月17日に開帳され、観音様の姿を拝むことができます。
また縁日当日は、般若心経、縁日説法、百万遍大数珠繰りなどが行われるほか、「上書院」が午前中のみ特別公開されます。
柳谷観音・楊谷寺の上書院は、もともと特別な相手を通した茶室で、ここから名勝庭園の素晴らしい眺めが堪能できます。
上書院の拝観料は500円。
なお秘仏に関しては、翌18日も開帳されます。
柳谷観音・楊谷寺 目の病に効く水「独鈷水」
柳谷観音・楊谷寺の最大のポイントは、目のけがや病にご利益がある「独鈷水」(おこうずい)です。
独鈷水が湧く場所は、本堂に向かって左手、壁沿いの道を抜けた先にあります。
時間が止まったような、とても不思議な雰囲気が漂う空間です。
大きな案内板が立てられていますので、迷うことはありません。
柳谷観音・楊谷寺の独鈷水は、容器を持参すれば、備え付けの柄杓(ひしゃく)ですくって持ち帰ることができます。
沸かさずに飲んだり、目を洗ったりできますが、夏場は早めに使い切るのがおすすめだそうです。
また独鈷水は無料でくむことができますが、やはりそこは「志納金」を納めることをおすすめします。
また、独鈷水をくむにあたり、以下の簡単なルールを守らねばなりません。
- 独鈷水で容器をすすがない
- 独鈷水の中にお賽銭を投げ入れない
- くみ終わった後は必ず蓋(ふた)をする
なお、何らかの事情で大量に必要な場合は、本殿左手の受付で相談する必要があります。
独鈷水 空海にまつわる逸話
柳谷観音・楊谷寺に湧く霊水を見つけ、「独鈷水」として祈祷したのは、弘法大師・空海と伝わります。
ときは811年――。
柳谷観音・楊谷寺を参詣に訪れた空海は、お堂のそばにある「たまり水」で、子猿の目を洗う親猿の姿を見かけました。
子猿は目が潰れていました。
不憫(ふびん)に思った空海が祈祷を施すと、満願の日、子猿の目は光を取り戻します。
さらに空海は、湧水そのものにも17日間に及ぶ祈祷を施し、眼病にあえぐ人たちを救う霊水「独鈷水」を生み出しました。
独鈷水のご利益を高める秘策①
独鈷水を持ち帰るにあたり、実はご利益を高める秘策があります。
独鈷水をくんだ容器を一度、観音様にお供えすることです。
やり方も特段難しいわけではありません。
本堂に行って仏前に容器を置き、観音様に手を合わせてお願いする形です。
昔から伝わる「実績のある習慣」ですので、ぜひ実践してみてください。
独鈷水のご利益を高める秘策②
独鈷水の湧くエリアには、弘法大師空海の像と足形があります。
この足形の下には四国八十八カ所霊場の砂が敷かれており、「弘法大師のお砂踏み」というパワースポットを形成しています。
足形の上に必ず裸足で上がり「南無大師遍照金剛」(なむだいしへんじょうこんごう)と21回唱えます。
南無大師遍照金剛は、「弘法大師に帰依(きえ)する」という意味で、真言宗で唱える「一番短いお経」の一種です。
ここをお参りした後に独鈷水を飲むと、ご利益が倍増するといわれます。
柳谷観音・楊谷寺 驚愕のご利益
眼病治癒にまつわる報告は、にわかに信じがたい神秘的な逸話が多く、驚愕の事実ばかり。
メッセージ色の強い、スピリチュアルな報告も目立ちます。
そんな一部を紹介すると…。
- 13歳の少年の左目にラムネ瓶の破片が入り、一時は絶望的な状況まで追い込まれたものの、独鈷水を頂き念じ続けると元通りに回復した。
- 楊谷寺で観音様に祈り続けると、家の門に榊木(さかき)が入ってくる夢をみて、子供の目の病状が一気に快方へと向かった。
- 医師にさじを投げられた眼病で失明するも、楊谷寺にこもって念じ続けると、少しずつご利益があらわれ、最終的に完治した。
- ベーチェット病がきれいに治った。
- かつての愛犬が夢枕に立ち、ゆっくり何度も『やなぎたにかんのん』と口にするのをみて、ネットで検索したらヒットした。その後参拝するとドライアイが治った。
ほかにも驚愕の報告が多数寄せられています。
「信じる者は救われる」というのは本当かもしれません。
少しドジなうちの娘が「赤白帽のゴム」で作った眼球のキズも、おかげさまで完治しました。
柳谷観音・楊谷寺 境内に稲荷神社も
柳谷観音・楊谷寺は、お寺の中に神社「眼力稲荷社」が同居する山深い聖地でもあり、先見の明にまつわる力とともに、仕事運向上のご利益が授かれます。
京都の伏見稲荷大社から勧請されたそうです。
人生の選択を迫られたときや仕事での迷い、受験の際などに、心からお祈りすれば正しい道が示されるとされます。
参拝方法は一般的な神社とは異なります
- 合掌し一礼
- 二拍手
- 合掌し一礼
この手順となります。
また、特別なお願いをする場合は、上記の流れでお参りをした後、眼力稲荷の周りを時計回りには百度回ります。
その上で、絵馬に願いごとと住所、氏名、年齢を書いてお堂のまわりに掛けます。
お堂の脇にあるおみくじを引く場合は、「具体的な時期と願いごと」をイメージして引いてください。
柳谷観音・楊谷寺 御朱印
柳谷観音・楊谷寺の御朱印は17種類あります。
ご本尊新西国17番霊場の御朱印がこちら。
また、縁日限定の眼力稲荷社と奥ノ院愛染明王の御朱印がこちら。
いずれもお値段は300円です。
柳谷観音・楊谷寺 基本情報
■正式名称:柳谷観音 立願山楊谷寺(りゅうがんざんようこくじ)
■住所:京都府長岡京市浄土谷堂ノ谷2
■電話:075(956)0017
■拝観時間:AM7:00~PM5:00
柳谷観音・楊谷寺 駐車場&アクセス
柳谷観音・楊谷寺には無料の駐車場があります。
第一、第二の2カ所あり、収容台数は100台程度とみられます。
ただ、「あじさい祭り」など特別なイベントがある日は有料となりますので、ご注意ください。
電車での行き方
■阪急電鉄「長岡天神駅」~
⇒タクシーで約15分
⇒徒歩約1時間(ハイキングとして)
⇒阪急バス利用の場合は「奥海印寺下車」、徒歩30~40分
縁日にはシャトルバスが運行
「阪急西山天王山駅東口」と「JR長岡京駅口」からシャトルバスが運行しています。
ただ、17日の縁日限定となります。
車での行き方
■京都縦貫自動車道「長岡京IC」下車、約10分
MAP
柳谷観音・楊谷寺ルポ まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回は眼病平癒にご利益のあるパワースポット「柳谷観音・楊谷寺」をご紹介しました。
管理人も両目でまともにモノが見られなくなる「フィッシャー症候群」という珍しい奇病にかかったことがあります。
身体が病気になると、メンタルもやられやすく、人は「心のよりどころ」を求めるものです。
わらにもすがる気持ちは、きっと届くと信じています。
さて、まとめは以下の通りです。
- 楊谷寺は眼病平癒にご利益のあるパワースポット
- あじさいや紅葉でも知られ、庭園を望む美しい回廊もおすすめ
- 失明から回復したとの驚愕の報告も多い
- 観音様と空海ゆかりの独鈷水による力とされる
- 独鈷水を頂く際には、ルールとご利益を高める秘策がある
- 楊谷寺には眼力稲荷社という神社が同居し、独特の参拝方法がある
- 御朱印は17種類もある
最後までお読みいただきありがとうございました。
今後、内容を充実させてまいりますので、引き続きご愛読の程、よろしくお願いいたします。