ちまたでは、神社をはじめとするパワースポットにも「属性」と「相性」があるという説が流れています。
この世のすべてのものは「地」「水」「火」「風」「空」の5大要素からできていて、「相性のある関係で結ばれている」という考え方からくる発想です。
だから、自分と相性の合わないパワースポットにいくと、ご利益がなかったり、ひどい目に合ったりするという理屈です。
属性を知るための計算方法まで用意されています。
果たしてこの噂、本当でしょうか。
少なくとも、この手の話題に詳しい上人(=ことし還暦を迎えた山陽地方の偉いお坊さん)に聞いた話では、相性というのはあるようです。
今回は、パワースポット属性説の信憑性とともに、相性のいいパワースポットの探し方を紹介してまいります。
Contents
パワースポット属性説の根拠とは
誰もが一つだけ生まれ持った属性を「繭気属性」(けんきぞくせい)というそうです。
この属性は、生涯変わることがありません。
これは、古代のインド思想に基づくものだと思われます。
東洋医学や占いの類でみかける「陰陽五行説」のようなものです。
その生まれ持った属性によって、相性がよかったり、悪かったり。
例えば、いがみ合っている属性同士を並べてみると、こんな感じになります。
地vs水
水vs火
火vs風
風vs空
空vs地
逆に相性がいいのは、この組み合わせだそうです。
地⇒ 火、風
水⇒ 風、空
火⇒ 地、空
風⇒ 地、水
空⇒ 火、水
さらに、同じ属性同士だとすごく相性がいいそうです。
地◎地
水◎水
火◎火
風◎風
空◎空
属性を求める計算方法とは
では自分の属性をどうやって調べるか。
それは、生年月日と血液型から計算します。
~第1ステップ~
まず生まれた年、月、日を全部1桁に分解し、足算していきます。
例えば、1994年10月21日生まれの場合
⇒(1+9+9+4)+(1+0)+(2+1)=27
さらに、出た答えの「27」を1桁に分解してもう一度足します。
⇒「2」+「7」=9
~第2ステップ~
続いて、血液型の数字を調べます。
A型=1
B型=2
AB型=3
O型=4
~最終ステップ~
第1ステップの答えと血液型の数字を足すと、属性の数字が割り出せます。
以下が属性をあらわす数字です。
地1、6 水2、8 火3、7 風4、9 空5
もし答えが2桁の数字になった場合は、再び1桁に分解して足します。
例えば答えが12の場合、1+2=3という形です。
ちなみに、1994年10月21日生まれ(AB型)の場合、答えは3となり「火属性」に該当します。
(おさらい)
①生年月日を一桁に分解して足す(例は1994年10月21日生まれの場合)
⇒(1+9+9+4)+(1+0)+(2+1)=27
②一桁に分解して足す
⇒2+7=9
③血液型の足算を行う(例はAB型のケース)
⇒9+3=12
④ここで答えが2桁になった場合は一桁にして足す
⇒1+2=3
パワースポット属性表
自分の属性がわかったら、パワースポット側に割り当てられた属性と見比べて、「行くべき」「控えるべき」を決めていくわけです。
パワースポット側の属性は、以下が一般的に示されるものです。
【地属性】
新潟県: 佐渡島
東京都: 皇居、浅草寺、池上本門寺、大國魂神社
神奈川県:伊勢山皇大神宮、ららぽーと横浜
千葉県: 猿田神社、香取神宮、マザー牧場
群馬県: 尾瀬国立公園
茨城県: 袋田の滝
山梨県: 武田神社
長野県: 戸隠神社(奥院)
愛知県: 名古屋城
岐阜県: 位山、南宮大社
京都府: 龍安寺、鈴虫寺、東寺、地主神社
奈良県: 春日大社、大神神社
兵庫県: 日吉神社
鳥取県: 金持神社
島根県: 出雲大社、石見銀山
愛媛県: 石鎚山
香川県: 金刀比羅宮
宮崎県: 都萬神社
熊本県: 国造神社
鹿児島県:新田神社、屋久島
【水属性】
岩手県: 毛越寺
東京都: 東京大神宮、亀戸天神社、深大寺
神奈川: 銭洗弁天、長谷寺
長野県: 諏訪大社
三重県: 伊勢神宮
京都府: 出雲大神宮、清水寺、貴船神社、晴明神社、下鴨神社、建仁寺禅居庵
奈良県: 天河大辨財天社
広島県: 厳島神社
山口県: 秋芳洞
高知県: 龍河洞、四万十川
福岡県: 太宰府天満宮
鹿児島: 霧島神宮
【火属性】
宮城県: 大崎八幡宮
東京都: 高幡不動尊、御岳山、深川不動堂、新井薬師
神奈川: 川崎大師、関帝廟
千葉県: 千葉神社
埼玉県: 川越八幡宮
栃木県: 古峰神社
茨城県: 鹿島神宮
静岡県: 富士山、山宮浅間神社
和歌山: 熊野神社、高野山金剛峯寺
奈良県: 金峯山寺
滋賀県: 多賀大社、建部大社
京都府: 八坂神社、二条城
大阪府: 住吉大社
愛媛県: 伊曽乃神社
島根県: 須佐神社
岡山県: 由加神社本宮
香川県: 善通寺
福岡県: 竈門神社
宮崎県: 荒立神社
熊本県: 阿蘇山、宝来宝来神社
【風属性】
新潟県: 弥彦神社
岩手県: 龍泉洞
山形県: 上杉神社
山梨県: 御岳昇仙峡
東京都: 日枝神社、高尾山、花園神社
千葉県: 成田空港、成田山新勝寺、ららぽーとTOKYO-BAY
神奈川: 杉本寺
埼玉県: 三峯神社、氷川神社
愛知県: 白鳥古墳、真清田神社
三重県: 椿大神社
和歌山: 神倉神社
奈良県: 石上神宮
滋賀県: 比叡山延暦寺
京都府: 伏見稲荷大社、鞍馬寺、頂法寺 六角堂、仁和寺
大阪府: 四天王寺
兵庫県: 伊和神社
鳥取県: 鳥取砂丘
愛媛県: 龍光寺
広島県: 仙酔島
福岡県: 宮地嶽神社
長崎県: ハウステンボス
【空属性】
東京都: 東京タワー、柴又帝釈天
神奈川: 大雄山 最乗寺
山梨県: 身延山 久遠寺
埼玉県: 今宮神社 八大龍王宮
栃木県: 日光東照宮
長野県: 善光寺、霧ヶ峰、分杭峠
石川県: 霊峰白山
愛知県: 熱田神宮
岐阜県: 岐阜城
奈良県: 玉置神社
京都府: 高台寺、永観堂
島根県: 八重垣神社
岡山県: 吉備津神社
福岡県: 桜井神社
熊本県: 蓮華院 誕生寺
沖縄県: 首里城、久高島
その他(オールマイティ)
熊本県: 幣立神宮
宮崎県: 高千穂
早速、自分の属性と表にあるパワースポットを見比べてみてください。
たとえば「自分は火属性だから、水属性の◎◎神社に行くのはヤバい」というイメージです。
繭気属性の信憑性
「古代のインド哲学」と「血液型占い」をミックスしたこの方法、とても面白い発想だと思います。
ただこの噂、肝心のパワースポット側の属性については、明確な根拠が一切示されていません。
場所の風水的な要素に根差すのか、神社の創建に関係があるのか、神様の特性に起因するのか、全く分かりません。
「繭気」という言葉も造語です。
また、神社の宮司さんにお聞きしても、偉いお坊さんにお尋ねしても、風水の知識を持つ著名な気功師に伺っても、そんな事実はないとのことでした。
「むしろ不敬だ」と怒りだす人が出る始末です。
つまり、まったく気にする必要はないということです。
結論として、限りなく信ぴょう性に乏しいと言わざるを得ません。
ただ管理人としては、「相性のいい神社」を信じるのはありだと思います。
思わぬ流れから本当に相性のいいパワースポットに巡り合えるかもしれません。
それもご縁だからです。
ただし、相性の悪い神社を意識するのは、マイナスにしかならないものと思われます。
自分にあったパワースポットを探すには
繭気属性にまつわるパワースポットの相性説は、確かに誰かの悪乗りから生まれた俗説かもしれません。
では、パワースポットとの相性がありもしないデタラメかというと、実はそうでもないんです。
相性というのは間違いなくあります。
だからこそ、こうした俗説が生まれたのではないでしょうか。
では、神社・寺院との相性はどうやって見極めればいいのか。
その鍵は、自分の感覚とご縁のなかにあります。
- なぜか心地いい
- 何度も訪ねたくなる
- 急に行きたくなった
- 意図せぬところで行く流れになった
- 何となく来てみたらご利益があった
- 体感として感じるものがある
敏感な方は、きっとピンときているに違いありません。
属性のことはさておき、覚えておいて損のないバロメーターです。
上記のケースで強烈な神秘体験をする人も少なくありません。
相性の悪いパワースポットも存在する!?
逆に「相性が悪いから運気が下がる」という事実があるのか、気になるところですよね。
結論からいうと、そんなことはまずありません。
管理人も、神社仏閣を相当めぐっていますが、「運気が下がった」ことは一度もありません。
何より、運気が下がるのを神仏のせいにするのは「ご法度」ではないでしょうか。
「現地に到達できない」ということが起きたりもしますが、これは相性の問題ではありません。
いずれにしても、罰当たりなことをしない姿勢がとても大切です。
それともう一つ、最近聞いた話では、夜、一般人はあまり近づかない方が無難なそうです。
とくに、灯りのないところを参拝するのは完全に「NG」だそうです…。
パワースポットでご利益を求めるには
神社の場合は、まず自分の暮らす家に最も近い神社の「氏神」にお参りすることです。
これは、イロハの「イ」にあたるところだそうです。
また、お願いごとよりも、まず「感謝」や「決意」をお伝えするのがポイントだといわれます。
皆さまも是非、氏神様にお参りしたうえで、相性のいいパワースポットを探してみてください。
そこには、神秘的な体験や最高のご利益が待っているかもしれません。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
今後とも内容を充実させてまいりますので、ご愛読のほど、よろしくお願いいたします。
計算すると地属性になるんですが、
性格と気質的にはどうかんがえても炎属性です。
パワースポットでいう属性というのは、
そういう気質的なものとは関係ないんでしょうか?
コメントありがとうございます。
神社との相性は、属性や気質的な要素よりも「神様とのご縁」によって決まるところが大きいそうです。
これは、ある気功師と偉いお坊さんの見解です。
ご両人ともに、氣と神仏の加護を「別のカテゴリー」として捉えているようでした。
もちろん、属性をひとつの判断基準にするのもアリだとは思いますが、文章を拝見する限り、通りすがりさんはとても聡明で敏感な体質の方とお見受けします。
ご自身のアンテナを信じて、心のままに「行ってみたいパワースポット」に足を運んでみるのがよろしいのではないでしょうか。
ふと気になったのですが、
この属性は神社や神様との相性ではなく、人対人の相性にも繋がるのでしょうか?
例えば、会社での人間関係や、恋愛等…の相性。
カテゴリー違いになり申し訳ございません。
コメントありがとうございます。
あくまでも私見になりますが、人との相性を見極める場合、「別の物差し」を用いるのが妥当かと存じます。
というのも、ここでいう属性には「血液型」が絡んでくるからです。
「生年月日」や「名前の画数」などは、自分の運命や人との相性に大きく影響するものとして、(占いの世界などで)確かな実績があります。
これに対し、「血液型」というのはまだまだ歴史の浅い「未知のパラメーター」です(血液型別の性格分類を信じている口ではありますが…)。
当然、繭気属性にも同じことが言えます。
そこが面白いところでもありますが、人との相性につきましては、実績のある「別の物差し」が存在する以上、そちらを目安として活用するのがおすすめです。
確かに自分は地属性ですが、空属性とは合わない。空属性に伺うと何故か良くないことがある。それはこれだったんですね
コメントを頂戴した皆様、ありがとうございます。
コメント掲載に不手際があり、お返事が遅くなって申し訳ありませんでした。
どういう形であれ、本ブログが少しでも皆様のお役に立てれば幸いです。
今後ともよろしくお願いいたします。
繭気属性が0になってしまいます。
この場合はどのように考えたらよいのでしょうか
よろしくお願いいたします。
コメントありがとうございます。
「0」になったということは、生年月日と血液型から求めた数字の合計が「10」になったという理解でよろしいでしょうか?
もし答えが2桁の数字になった場合は、再び1桁に分解して足します。
つまり答えが10の場合、1+0=1、つまり地属性に当たります。
実際行く人の身になっていて、愛があり、優しい。難しすぎず、偏らず中立性が高い。わかりやすく読んでいて清々しい。この筋で一番信頼できるサイトで参考にさせて頂いています。
なので一所懸命に家族の分も計算し、ほうほうと見進めると…関係ないんかーいw
色んな経験をされてる貴殿の”自分の感覚を信じて!”の説得力が増し増しで、不安ながらも自分でも少しそんな事を感じていたので、”それ信じてOK”と言われたようで安堵しました。
とても嬉しかったので感謝をお伝えしたくコメント入れさせて頂きました。これからも楽しみにしております。
コメントありがとうございます。
勿体ないほどの感想を頂き、とても励みになります。
最近、家族との時間を重視するあまり、更新が疎かになっておりましたが、今後とも中立性を意識しながら、少しでも皆様方のお役に立てるサイト運営を心がけて参ります。