石切神社(大阪府東大阪市)は、がん封じや病気平癒のご利益を求めて全国から参拝者が集まるパワースポットです。
石切神社では、本殿と鳥居の百度石をめぐる「お百度参り」に没頭する人々の姿があり、そのひたむきな祈りは胸を打つものがあります。
そして、神社へと続く参道「石切参道商店街」に入ると、空気が一転。
「おもちゃ屋さん」から「占い」まで、雑多でエネルギッシュな地域の文化が香り、昭和の時代にタイムスリップしたかのような街並みが広がります。
今回はがん封じのパワースポット「石切神社」を訪ねましたので、石切参道商店街や上之宮、駐車場やアクセスなどをまとめて紹介します。
Contents
石切神社 病気平癒・無病息災にご利益
石切神社は、生駒山麓(いこまさんろく)に鎮座し、「でんぼ」の神様として地域に手厚く守られている神社です。
「でんぼ」とは、この地方の方言で「腫れ物」を意味し、石切神社が「がん封じの神社」として知られるゆえんも、そこにあります。
絵馬殿には「石切劔箭神社で一週間願かけしたことで、手術しても治らなかった腫瘍性の結核が治った」という感謝のお便りもあり、同じ境遇に立つ人にとっての「希望」にもなっています。
そんなご利益を求めて、石切神社には平日でもお百度参りに臨む人が後を絶ちません。
自分のため、あるいは、大切な家族のためでしょうか。
参拝時間に制限はありませんので、日が暮れるまでお百度参りに打ち込む人の姿もみられます。
「信じる」「信じない」は別として、神仏の存在しない世界を望む人など、きっといないのではないでしょうか。
ちなみに石切神社の正式名称は、石切劔箭神社(いしきりつるぎやじんじゃ)といいます。
劔箭(つるぎや)には、「強固な岩を切り裂き貫き通す神様の力」という意味が込められています。
石切参道商店街 占い密集度も全国一
石切神社の参道には「石切参道商店街」があり、100を超える商店が立ち並んでいます。
飲食店から漢方薬、日用品に至るまで、懐かしくも少しキッチュなお店がずらり。
懐かしいおもちゃや、ちょっと不気味な人体模型などがひしめき合い、「関西のレトロスポット」として訪れた人たちの好奇心をくすぐります。
「占いの店」が軒を連ねる光景は、さすが名だたるパワースポットの商店街といったところでしょうか。
大阪の風情が漂うのも魅力です。
また、商店街の道中、北向地蔵大菩薩(きたむきじぞうだいぼさつ)を祭る地蔵尊があります。
ここでは、「首から上の病気の平癒」にご利益がある石がお守りとして置かれています。
義理の父の脳腫瘍の手術がうまくいったのも、でんぼの神様と地蔵尊のおかげだったのかもしれません。
お賽銭を入れると頂くことができますので、お困りの方はぜひお試しください。
石切神社 基本情報&ご利益
石切神社の基本情報は以下の通りです。
御祭神 | ご利益 |
・饒速日尊 ・可美真手命 | ・病気平癒 ・無病息災 |
- 住所:住所大阪府東大阪市東石切町1-1-1
- 電話:072(982)3621
- 参拝時間:24時間可能
石切神社 駐車場&アクセス情報
石切神社はアクセスもスムーズで、最寄駅から徒歩7分。
石切神社には専用の駐車場もあり、満車の時でも周辺のコインパーキングが利用できます。
1時間300円で、以降100円となります。
周辺には上限価格が決まっているコインパーキングや、専用の駐車場よりも割安なパーキングもあります。
どの程度滞在するかで決めるとよいと思われます。
また、石切劔箭神社の「上之宮」側には無料の駐車場があります。
歩いていくと少し遠く、結構急な坂道を上らねばなりませんので、上之宮に行くときは無料駐車場の利用をおすすめします。
※下段に詳細記載
【電車の場合】
■大阪市営地下鉄「本町駅」~
⇒近鉄けいはんな線「新石切駅」下車、徒歩7分
■近鉄奈良線「鶴橋駅」~
⇒近鉄奈良線「石切駅」下車、徒歩15分
■近鉄奈良線「生駒駅」~
⇒近鉄奈良線「石切駅」下車、徒歩15分
マイカーの場合
■近畿自動車道「東大阪」JCT経由~
⇒阪神高速13号東大阪線「水走」出口より直進し四ツ目の信号を左折、約5分
■第二阪奈道路「西石切ランプ」出口~
⇒大阪外環状線、被服団地前交差点をUターン約5分
■一般道~
⇒大阪外環状線、被服団地前交差点を東進約5分
MAP
石切神社 見どころパワースポット
とても見どころの多い石切神社ですが、特に外せないポイントがいくつかあります。
ここでは、そんな注目のポイントを紹介します。
※ちなみに上の写真は「石切」のイメージです。
石切神社 お百度参り
病気平癒を求めて石切神社をお参りするのであれば、お百度参りに挑むのがおすすめです。
本殿と三の鳥居の間にあるお百度石を幾度も周回するイメージです。
お百度といっても、必ず100周する必要はありません。
「年齢」や「神様に宣言した回数」でも、ご利益は得られます。
周回数は、お百度ひもと呼ばれる「こより」を折って記録していきます。
このこよりは、授与所の向かいにある建物でいただけます。
石切神社の絵馬殿(門のような入口の建物)には、病気平癒のご利益に対する感謝の便りが展示されています。
石切神社 秘伝の加持・祈祷に霊験
石切神社の神様は、数々の奇跡を起こしてきた実績からも、「腫れ物」へのご利益に疑う余地はありません。
ただ、「でんぼ」というのは、世間に広がる過程で転じた意味に近く、もともとは病を治癒する「伝法」(秘伝)を指す言葉だったようです。
つまり、石切神社のもう一つのみどころは、秘伝の加持・祈祷にあるわけです。
お願いごとも病気平癒にとどまらず、商売繁盛、厄除け、安産祈願、心願成就と多彩です。
神秘的な印を結ぶ秘技の力、体験されてみてはいかがでしょうか。
【料金】
- 加持:1000円
- 祈祷:3500円、5500円、10500円のいずれかから「気持ち」で
- 時間:AM8:00~PM3:30(夏季はPM4:30分まで)
- 電話:072(982)3621
願いを託す亀
石切神社には、ちょっと可愛い願かけがあります。
その名も「願いを託す亀」。
授与所で小亀をいただき、願いごとを書いた紙をお腹のところに入入れて、「神霊水」に放します(写真上)。
すると、石切の神様に祈りを届けてくれるというものです。
もともとは、石切神社境内の「水神社」で、生きた亀の甲羅に願いを書いて放っていたそうです。
灰色の小さな方が願いを託す亀、赤味がかった一回り大きな亀が願いが叶ったときに奉納する亀です。
あまりの可愛さに、思わず持ち帰りたくなりますが、そこはグッとこらえねばなりません。
石切神社を訪れた際には、ぜひ挑戦してみてください。
石切劔箭神社「上之宮」
本殿とは打って変わり、静けさが支配する石切神社上之宮。
上之宮は、もともと石切神社の本宮があったところで、いわば「奥宮」に当たる存在です。
「石切の御滝」と呼ばれる滝修行場や「八代龍王社」(はちだいりゅうおうしゃ)などもあり、聖域然とした空間が広がっています。
人もあまりおらず、ゆっくりとお参りできますので、あわせて参拝するのをおすすめします。
見晴らしもよく、パワースポット好きの人にはとても良い場所です。
実際、3度目の参拝となった今回も、聖域然とした空気が立ち込めていました。
とはいえ、石切神社本宮から歩くと、結構急な坂を上らねばならない上、1kmほどの道のりとなります。
道中、石切参道商店街を通ることになりますので、きっと退屈はしませんが、歩くのが苦手な方には少しきついかもしれません。
そんな方には車でのアクセスをおすすめします。
上之宮には、実は無料の駐車場があるからです。
「上之宮」の無料駐車場
無料駐車場は、石切劔箭神社上之宮の入口、「一の鳥居」の正面にあります。
収容台数は20台もありませんが、休日に参拝しても止めることができました。
ただ、道幅の狭い道路を進んでいかねばならないので、少し注意が必要です。
石切奥の院金剛寺
石切劔箭神社上之宮に向かって右手の道を進んでいくと「石切奥の院金剛寺」などがあります。
石切神社とは別の系列ですが、仏様と神様を祭る神仏習合のディープなスポットです。
ただし、金剛寺の参拝は「日・祝日」のみとなるようですので、興味のある方はご注意ください。
石切神社 御朱印を頂けるのは「崇敬会館」
石切神社で御朱印を頂ける場所は、お守りなどを販売している授与所ではなく、その向いにある「崇敬会館」です。
16:20分には受付を済ませてほしいとのことでした。
初穂料は300円。
ちなみに御朱印の右側に記される「敬神崇祖」というのは、「神様を敬い先祖をあがめる」という意味です。
石切神社ルポ まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回は、東大阪市にある石切神社を紹介しました。
まとめは以下の通りです。
- 石切神社はお百度参りが有名
- 石切神社参道商店街はB級観光スポット
- 可愛い亀の願かけがある
- 石切神社はアクセスが良い
- 「でんぼ」の由来は「伝法」
- 石切神社の加持・祈祷は秘伝
- 石切神社の「上之宮」は静かなパワースポット
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
今後、内容を一段と充実させてまいります。
ご愛読の程、よろしくお願いいたします。