熱田神宮(あつたじんぐう、名古屋市)は、中部地方を代表する神社の一社で、御朱印を頂くのに「少し変わったルール」が設けられています。
御朱印の値段が「参拝者の言い値」(気持ち)で決まるというものです。
つまり、10円だろうが1000円だろうが「納める側の気持ち次第」というわけです。
また、熱田神宮では「御朱印」といわず、古くから「御神印」(ごしんいん)と呼んでいます。
今回は、熱田神宮に参拝しました。
熱田神宮の境内で頂ける御朱印全種類の詳細や注意点のほか、御朱印帳(御神印帳)、受付時間、待ち時間などの情報をご紹介します。
また、御朱印の「値決め」を参拝者に任せているわけや、御神印と呼ぶ理由などについても詳しくまとめました。
Contents
全部で何種類?
熱田神宮の境内では、摂社を含めて全部で3種類の御朱印(御神印)が頂けます。
- 熱田神宮
- 別宮八剣宮(べつぐうはっけんぐう)
- 上知我麻神社(かみちかまじんじゃ)
それぞれシンプルなデザインです。
まず熱田神宮の御朱印がこちら。
続いて、別宮八剣宮(べつぐうはっけんぐう)の御朱印がこちら。
最後に、上知我麻神社(かみちかまじんじゃ)の御朱印です。
もらえる場所と時間は
熱田神宮の御朱印(御神印)は本宮(本殿)に向かって右手の授与所で頂けます。
御朱印の受付時間は、AM6:30~PM7:00となりますが、オープンの時間が前後するケースもしばしばみられます。
熱田神宮の神職によると、待ち時間については「混雑しても最大20分程度といったところ」だそうです。
理由は「専属のスタッフが常駐している上、シンプルなデザインとあってスムーズ書けるため」だとか。
また、別宮八剣宮(べつぐうはっけんぐう)と上知我麻神社(かみちかまじんじゃ)の御朱印は、上知我麻神社内の社務所で頂けます。
上知我麻神社の神職いわく、御朱印の受付時間は、専属のスタッフが常駐していないため、はっきりと決まっていません。
AM7:00に開いている場合もありますが、「朝のお務め」に重なることが多いため、AM8:30~PM4:00までを目安に向かうのが確実です。
表にまとめると以下のイメージです。
御朱印の種類 | もらえる場所 | 受付時間(目安) |
熱田神宮 | 本宮すぐそばの授与所 | AM6:30~PM7:00 |
別宮八剣宮と上知我麻神社 | 上知我麻神社の社務所 | AM8:30~PM4:00 |
おすすめの時間帯と順番は?
神社に行くのは「朝がいい」と言われます。
とくに熱田神宮は観光地としても、とても人気があるため、参拝者の少ない朝早がおすすめです。
混雑が目立つ休日でも、ほんの少し並ぶ程度で御朱印(御神印)が頂けます。
もっとも効率的なのは、AM7:00過ぎに本宮で「熱田神宮」の御朱印を頂き、境内をくまなくめぐり、AM8:30に上知我麻神社に行く流れです。
ただし、文化殿(宝物館)と一之御前神社(いちのみさきじんじゃ)はAM9:00に開きますので、こちらに向かう場合はAM7:30過ぎに本宮に行くのがおすすめです。
御朱印帳(御神印帳)のデザイン,価格,相場は?
熱田神宮の御朱印帳は、「御神印帳」(ごしんいんちょう)と呼ばれています。
深緑のシンプルなデザインで、縦約16㎝、横約11㎝と小振りです。
表表紙は神紋(桐の花が5、7、5の配列で並ぶ五七桐竹紋)が、裏表紙には熱田神宮の文字がそれぞれ金色で記されています。
お値段(初穂料)は1000円。
正確にいうと「1000円以上のお気持ち」となりますが、熱田神宮の神職によると、大半の人が最低価格の1000円にとどまるそうです。
管理人の場合は、最初から受付で「1000円です」といわれました。
上乗せを希望しない限り、1000円でまず問題ありません。
御朱印と御神印の違いは?いつからあるの?
熱田神宮の神職の説明によると、御朱印と御神印の違いは呼び名の差に過ぎません。
ただ、御神印の歴史は古く、明治以前は「熱田神宮への参拝を公式に証明するもの」として発行されていました。
交通網が発達していない時代の人たちにとって、熱田神宮への参詣は「長旅」を伴うものでした。
そのため遠方の村から熱田神宮を参詣する場合、当時は代表者を一人選び、お札を戸数分持ち帰らせるのが一般的でした。
そのさい、神社に参拝した「証拠」として、持参した紙に押印してもらうのが「御神印」だったわけです。
いまのように、御朱印帳に押印してもらうのは、明治以降になります。
なぜ値段が言い値なの?相場は?
熱田神宮の御朱印(御神印)は、参拝者側の「気持ち」で納める額を自由に決めることができます。
全国的にみても珍しいシステムですが、これはむしろ神社本来のスタイルともいえます。
お守りにせよ、お札にせよ、神社では「値段」「価格」という表記をあまりみかけません。
一般的には「初穂料」(はつほりょう)と示されています。
初穂料というのは、「値段」や「価格」を神社風に表現した言葉ではなく、神様に農作物を捧げる代わりに奉納する「お金」を指します。
つまり、神社でお金を支払う行為は、モノやサービスを受け取る「対価」ではなく、本来、「お供え」を意味するわけです。
この「初穂料」の考え方をできるだけ大切にする意味合いから、「参拝者による値決めの仕組み」を取り入れているのが熱田神宮です。
頂いた御朱印にたいして、どの程度、神様に感謝を示すかは「その人次第」といわけです。
また神様へのお供えである以上、お釣りが出ないようにするのが基本といえます。
迷ったときは
とはいえ、「おいくらでも」と任されたところで、迷う人が少なくないのも確かです。
御朱印の相場は「300円」となりますので、これを目安に納めるのが無難といえます。
熱田神宮の基本情報
熱田神宮の基本情報は以下の通りです。
- 住所:愛知県名古屋市熱田区神宮1-1-1
- 電話:052(671)4151
- 参拝時間:境内自由
- 駐車場:400台
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回は熱田神宮の御朱印(御神印)について詳しくご紹介しました。
熱田神宮を参拝された方は、愛知が誇るパワースポット「豊川稲荷」にも足を運んでみてはいかがでしょうか。
狐の像がずらりと並ぶ壮観な光景が楽しめます。
個別記事では参拝時の注意点もまとめていますので、是非参考にしてください。
本記事のまとめは以下の通りです。
- 熱田神宮の御朱印は御神印といわれる
- 昔は参拝の証として活用されていた
- 初穂料は決まっていない
- 御朱印帳(御神印帳)は1000円
- AM7時過ぎに行くと混雑もなくスムーズ
- 宝物殿を見学する場合は7:30過ぎに行くと効率的
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
内容を充実させてまいりますので、ご愛読のほど、よろしくお願いいたします。