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大神山神社奥宮ルポ【パワースポット/鳥取/大山】山陰屈指の聖地へ,ご利益,御朱印,御神水も

鳥取が誇る最強のパワースポット「大神山神社奥宮」。社殿の背後に大山の美しい山容が顔をのぞかせている。

大神山神社・奥宮(おおがみやまじんじゃ・おくのみや)は、鳥取・大山町にある中国地方屈指のパワースポットです。

管理人は、神秘の山「大山」(だいせん)を背にする巨大な社殿の威容に、思わず息を飲みました。

雄大な自然と神域が融合する見事な光景は、日本広しと言えど、なかなか見られるものではありません

大神山神社奥宮は、仏教と習合・分離してきた歴史をたどりつつ、その神聖さを失わずにきました。

邪気を清める河原も、大山からのエネルギーが注ぐ雄大な渓谷も、延命長寿のご利益があるとされる御神水も、すべて健在です。

自然石を敷き詰めた日本一長い参道や「元お寺」の痕跡を残すお地蔵さんの姿なども見逃せません。

 

今回は、そんな山陰地方が誇るパワースポット「大神山神社奥宮」に行ってきましたので、ご利益や見どころ、御朱印などの情報をまとめて紹介します。

また、参拝直後にとても「不思議なご利益」がありましたので、あわせて報告いたします。

 

なお、大神山神社奥宮のなかでも、本殿に並ぶ最強のパワースポット「賽の河原」と「金門」は別記事にまとめましたので、どうかあわせてお読みください。

賽の河原と金門の詳しい情報はこちら

大神山神社奥宮 古代の信仰いまも

大神山神社奥宮の参道には神仏習合の痕跡があちこちに残されている。プリミティブな地蔵菩薩も見どころだ。

修験道の聖地として出発した大神山神社・奥宮は、神社とお寺の同居が許されなかった明治以降も、その輝きを失わず「超一級のパワースポット」として異彩を放ち続けます

そもそも大神山とは、大山の古い呼び名です。

中国地方の最高峰「大山」への信仰は驚くほど古く、実は神社の創建もはっきりしていません。

大神山神社奥宮では、いまも霊峰・大山を「神が宿る神体山」としてあがめており、古来の信仰が息づいています。

 

大神山神社奥宮が鎮座するのは、大山山腹、海抜900mの地点。

熱中症で人が倒れる真夏にあっても、大神山神社奥宮は下界よりも5度前後気温が低く、なかなか快適です。

ただ、逆に冬は雪に覆われ、祭事を執り行うのも難しくなります。

そのため大神山神社奥宮は、暑い季節が主役の「夏宮」に位置づけられ、また隣の市にある大神山神社本社は、寒い時期に活躍する「冬宮」としての役割を担うようになりました。

大神山神社奥宮 神様とご利益

大神山神社奥宮は山陰地方屈指のパワースポットであり、いにしえの聖地でもある。巨石や巨木がここそこに林立している。

大神山神社奥宮にお祭りされている神様は、大己貴神(おおなむちのかみ)です。

ご利益は、開運、縁結び、五穀豊穣、畜産、病気平癒、交通安全、勝運などとされます。

大己貴神は別名がたくさんあり、子供も大勢いることから「強力なご神徳(しんとく)」を持つことで知られる神様です。

全国の超強力なパワースポットのなかでも、出雲大社をはじめ、「那智の滝」(飛瀧神社)や玉置神社の原点となる「玉石社」など、「聖地中の聖地」と呼ばれる場所に鎮まることの多い神様です。

 

大神山神社奥宮では、大己貴神を仏様の化身として「大智明権現」(だいちみょうごんげん)の名でお祭りした時代もありました。



大神山神社奥宮 日本一の参道

大神山神社奥宮には古木が並ぶ日本一長い参道がある。歩いているだけでも日々のストレスから解放される。一の鳥居から700m。蛇行しながら本殿まで続いている。

大神山神社奥宮一の鳥居から本殿までの間、約700mにわたって続く自然石が敷き詰められた参道は、日本一の長さを誇ります。

その原型は江戸時代にあったとされますが、今の石畳が完成したのは昭和初期のこと。

ブナや杉の古木が林立するなかに、石仏や地蔵菩薩が静座する石畳の参道は、神仏習合(しんぶつしゅうごう)の残り香を漂わせ、見ごたえ十分です

 

この参道自体をパワースポットとする向きもあり、「歩くだけで浄化される」との指摘もあるようです。

大神山神社奥宮 社殿&見どころ

大神山神社奥宮の名所のひとつ後ろ向き門。写真では神々しい光がさしている。

大神山神社奥宮は、人と神様との関係がもっと身近にあった時代に、敏感な人たちによって見出されたパワースポットです。

神仏の加護が息づく聖域に一歩踏み込むと、心の濁りも染みついたストレスも、全部丸ごと洗い流してくれるような空間が広がっています

雑多な都会の圧迫感から少し距離を置き、古代人が太鼓判を押すパワースポットに身を置けば、どこかで置き去りにした「本当の自分」を見つけることができるかもしれません。

※上の写真は、大神山神社奥宮の名所のひとつ「後ろ向き門」とよばれる神門です。

 

本殿

大神山神社奥宮の社殿に至るラストアクセス。50段以上の階段を上ると、絶景が広がる。

700mに及ぶ自然石の参道をひたすら歩き、大神山神社奥宮の名所「後ろ向き門」をくぐると、お目当ての本殿まであと少し。

60段を超える階段の向こう側に、立派な社殿が姿をあらわします。

 

霊峰を背に、両翼を広げるようにして鎮座する社殿は、神様とのつながりを意識する場として、もはや見事としか言いようがありません。

南国の海の色に似た空から差し込む光が、峻厳な霊峰の絶壁と緑を一段と際立たせ、荘厳な社殿と溶け合っています。

本殿の背後にみえるのが大山。息をのむ美しさだ。

 

そのあまりにも美しく、神々しい絶景に感嘆のため息を漏らしながら、あんぐりと口を開けて硬直するほどです。

写真では伝えきれないのが残念でなりません。

(上の写真は社殿を横から見たカット。左奥に写っているのが神様の鎮まる本殿です)

日本最大級の権現造り

大神山神社奥宮の社殿は日本最大級の権現造り。両翼が50mありとても美しい。

大神山神社奥宮の社殿は、「本殿」「幣殿」「拝殿」を一体化させた「権現造り」(ごんげんづくり)というタイプで、日本最大級の規模を誇ります。

拝殿は「長廊」(わたどの)と呼ばれる約50mの廊下が翼を広げるように左右対象に延びています。

また拝殿の中は一部極採色で彩られ、緻密な彫刻も施されていますが、残念ながら撮影は禁止されていました。



 

御神水

手水舎に使われている水は不老長寿の御神水とされる。大山がはぐくんだ口当たりのいい軟水でもある。

ブナの巨木が生い茂る参道を歩いた先に、大山の澄んだ湧水が頂けるポイントがあります。

手と口を注ぎ清める「手水舎」の水です。

とても清涼感のある軟水ですが、この水、実は延命長寿の霊験が宿るとされるありがたい「御神水」。

ペットボトルなどに詰めて持ち帰る参拝者も少なくありません。

この御神水は自由にくめますので、「水筒」の持参をおすすめします。

ペットボトルだと御神水の扱いも雑になりがちになります。

 

下山神社

スピリチュアルな逸話を残す下山神社。眷属の白虎が両脇を固めている。

不慮の最期を遂げた備中のお役人をお祭りしていた神社で、もともとは別の場所にありました。

ところがこの神社、立て続けに起きた不思議な出来事の末、夢のお告げに従って、この地に移さてきます

以降、その凄まじい霊験に、多くの武将らから信仰を集めたそうです。

御祭神は下山大明神、ご利益は勝負運向上、除災、病気平癒

今のお社は、200年ほど前に石洲津和野の領主の寄進で再建されたものです。

 

弁才天社

有志によって再建された弁才天社。大神山神社奥宮に寄せられる信仰の厚さを物語る。

水を司る女神「宗像三女神」と大山津見(おおやまつみ)という山の神様をお祭りする末社です。

山は海上交通の目印として生かされたため、山中の神社に水の神様をお祭りするケースは特に珍しい訳ではありません。

当時の社殿は火事で焼けてしまったため、1998年に有志らの寄進によって再建されたそうです。

大神山神社奥宮 御朱印

大神山神社奥宮の御朱印。文字通り「大神山神社奥宮」と記されている。「大」の字が丸みを帯びて神秘的だ。

大神山神社奥宮の御朱印です。

初穂料は300円。

御朱印は社殿の中にある授与所で頂けます。

休日に参拝しましたが、混雑はなく、すぐに書いていただけました。



大神山神社奥宮 驚愕のご利益が…

パワスポ編集局を始めて以来、取材と称してさまざまな神社を巡りましたが、ときどき不思議なご縁を頂くことがあります。

大神山神社奥宮でも、そんな展開が待っていました。

 

大神山神社奥宮での参拝を終えた直後のこと――。

管理人のスマホのLINEにに、しばらく会っていなかった幼馴染から連絡が入りました。

 

「元気ですか?今日ひま?」

 

用件を尋ねると、何と、夢にまでみた「聖地巡礼プロジェクトへのお誘い」でした

参拝直後に、古い友人からそんなオファーが舞い込んできたのにはびっくりです。

「大神山神社奥宮」は友人のかつての氏神様であり、また、当編集局のアドバイザーにもゆかりが深いなど、とにかく不思議なご縁を感じました。

 

この計画は、ある目的で聖地をめぐる「ドキュメンタリー映画」の撮影を兼ねたもので、主催者は関西在住の著名な気功師Sさん。

管理人にとって、とても魅力的な話でしたが、友人から話を聞く限り、長期間にわたって家を空けねばならず、国外での撮影にも同行せねばなりません。

家族を抱える身として、実は一度お断りしたのですが、主催者に直接会って話したところ、「ピンポイントでの参加」が認められました。

 

その流れで、真言宗の高僧や著名な宗教作家の先生らとも新たにご縁ができました。

会合の場を撮影しましたが、許可が下りなかったので掲載できないのが残念です。

 

あれから1年あまり――。

さて、この計画はどうなったか。

スポンサーとの交渉が決裂し、結局プロジェクトは立ち消えてしまいました。

業界紙に広告まで掲載しながらも、いったい、何だったのでしょうか…。

大神山神社奥宮<鳥取/大山>基本情報

  • 住所:鳥取県西伯郡大山町大山
  • 電話:0859(52)2507
  • 参拝時間:境内自由

 

大神山神社奥宮<鳥取/大山>駐車場&アクセス

大神山神社奥宮には無料の駐車場がある。ざっとみて普通車20台分のスペースは確保されているようだ。

大神山神社奥宮には無料の駐車場があります。

ざっとみて普通車20台分ほどのスペースです。

休日は満車になる可能性もありますが、近隣に有料の駐車場もあり、駐車待ちのリスクは小さそうです。

トイレも併設されていて、とても便利でした。

 

電車での行き方

JR米子駅~

  • 日交バス「大山寺行き」乗車、バス停「大山寺」下車(約50分、1時間に1本)

 

車での行き方

【東京方面~】

  • 米子道「溝口IC」下車、約30分

 

【九州方面~】

  • 米子道「米子IC」下車、約20分

 

MAP

大神山神社奥宮<鳥取/大山>まとめ

いかがでしたでしょうか。

今回は、大神山神社奥宮をご紹介しました。

お隣の岡山県には「吉備津神社」「最上稲荷」というおすすめのパワースポットがありますので、旅のプランに組み込むのもありです。

⇒最上稲荷の詳しい記事はこちら。

⇒吉備津神社の詳しい記事はこちら。

 

本記事のまとめは以下の通りです。

  • 大神山神社奥宮は鳥取最強のパワースポットのひとつ
  • 見えない世界に敏感ないにしえの人が見出した聖域
  • 写真では伝えきれない絶景が広がっている
  • 自然石が敷き詰められた日本一長い参道がある
  • 参道は歩くだけで清められるとの説も
  • 神仏習合の残り香が漂っている
  • 参拝後に不思議な展開が待っていた

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

なお、大神山神社奥宮のなかでも、本殿に並ぶ最強のパワースポット「賽の河原」と「金門」は別記事にまとめましたので、どうかあわせてお読みください。

「賽の河原」と「金門」の詳しい情報はこちら

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