「京都五社めぐり」でご利益倍増に――。
風水にみる最強の地相「四神相応の地」に築かれた古都・京都。
実際、京都市の地図を広げてみると、中心市街地を起点に、名だたる「厄除のパワースポット」が東西南北に整然と鎮座しています。
北の上賀茂神社、南の城南宮、東の八坂神社、西の松尾大社。
これは平安京を呪術的に守護するために意図して敷かれた布陣で、風水でいうところの玄武(北)、朱雀(南)、青龍(東)、白虎(西)の四方を固める構図になっています。
そんな上賀茂神社、城南宮、八坂神社、松尾大社の4社とともに、古都「平安京」の中枢部を模した平安神宮を合わせた5社をお参りするのが「京都五社めぐり」です。
いにしえの都を守る神社を巡拝することで、ご利益倍増の効果が期待できるとされます。
「京都五社めぐり」の対象となる5社は、いずれも格式の高い神社ばかりですが、めぐる順番やルートなどは決まっていません。
まずスタート地点となるいずれかの神社で、京都五社めぐり専用の色紙を1000円で購入することに始まります。
そして、京都五社めぐり専用の色紙に御朱印(各300円)を集めて回る流れとなります。
色紙にすべての御朱印がそろうと、ゴールの神社で「満願記念」のしおりが頂けます。
各神社の性質からしても「開運・厄除」のご利益に期待できますが、「具体的なご利益のイメージ」を持つとより高い効果が得られるそうです。
これら5社の情報は個別記事に詳しく記載しています。
後段にリンクも貼っていますので、どうか参考にしてください。
Contents
京都五社めぐり フリーチケットで巡拝可能 ルートは?
京都五社めぐりは、タフな方であれば1日でクリアするのも可能です。
この場合、京都市交通局などが発行する「地下鉄・バス一日券」が便利です。
このフリーチケット一枚で、5社をすべてめぐることも可能です。
たとえば京都駅を振り出しにする場合、城南宮⇒八坂神社⇒平安神宮⇒上賀茂神社⇒松尾大社の順で回れば、市バスと市営地下鉄の乗り継ぎだけで踏破できます。
「地下鉄・バス一日券」の値段は大人900円で、公共交通機関でいく最安の手段となります。(2019年11月現在)
京都市営地下鉄各駅のほか、JR京都駅前の「JR京都駅中央口前バス総合案内所内」、コトチカ京都「地下鉄京都駅中央1改札口横」などで購入できます。
自動販売機が設置されている地下鉄の駅もあります。
ただし、かなりの強行軍になることを覚悟せねばなりません。
休日のケースで行くと、AM9:00に城南宮に入り、最終ゴールの松尾大社にはPM4:00までに到着する必要があります。
何より、「スタンプラリーさながら」のせわしなさがあり、聖地の神気を味わうゆとりもなくなります。
地下鉄・バス一日券の詳細はこちら(外部リンク)
※京都市営交通局の「バス一日券」が600円で販売されていますが、こちらのフリーチケットで5社を回るのは時間的に困難です。
管理人のおすすめは2日がかり
公共の交通機関をつかって5社をめぐる場合、どれだけ甘く見積もっても、確実に丸一日はつぶれる計算になります。
特に、上賀茂神社と松尾大社を結ぶバスは本数が少なく、ひとつのネックになっています。
仮にマイカーを使っても、授与所が閉まる時間とにらめっこすることになり、ほとんど余裕はありません。
京都5社めぐりの目的を願かけ一本に絞り、1日で強行突破するのもアリですが、管理人としては2日がかりで無理なく巡拝するのをおすすめします。
特に上賀茂神社や松尾大社、八坂神社などは京都屈指のパワースポットといえる特別な場所です。
達成感と引き換えに、急ぎ足で参拝するのは、あまりにももったい神社と言えます。
さらに下鴨神社などもスケジュールに加えると、旅の中身もぐっと濃くなるに違いありません。
幸い、「地下鉄・バス二日券」というのも存在します。
3~4人で行く場合はタクシーの貸し切り(1時間4000円程度)という選択肢もあります。
京都五社めぐり<玄武>上賀茂神社
上賀茂神社(京都市北区)は、下鴨神社と同様、古都・京都のなかでも最古級の神社です。
山を背にしつつ、川に挟まれた「典型的なのパワースポット」の一社でもあり、「京都最強」とする向きも少なくありません。
上賀茂神社には、二の鳥居をくぐったときに変わる空気や、「岩上」(がんじょう)、「立砂」(たてずな)といった神秘的な見どころもあります。
上賀茂神社の正式名称は「賀茂別雷神社」(かもわけいかづちじんじゃ)。
その歴史は古く、1200年以上も前からこの地に鎮座しています。
お祭りしている神様は「賀茂別雷大神」(かもわけいかづちのおおかみ)。
「都を守る神様」「鬼門を守る守護神」として知られるほか、「雷や電気にまつわる神さま」として、電気、電波、機械類、航空関係者からの信仰を集めています。
個別記事では、上賀茂神社のパワースポットたる理由なども含めて詳しくまとめています。
京都五社めぐり<白虎>松尾大社
松尾大社は、境内に樹木の香りが漂う神社で、京都・嵐山では最強のパワースポットの一つに数えられます。
都会の喧騒から離れた急峻な山「松尾山」を背にする本殿と、霊亀(れいき)の滝の霊水が本物の聖地たる空気を確かなものにしています。
古代の信仰の形を残す松尾山の「磐座(いわくら)登拝」などがあり、スピリチュアルな聖地としての見どころもたくさん。
多くの口コミが示す通り、とにかく雰囲気のいい神社です。
松尾大社は、神社のカタチができる以前から信仰を集めた「大山咋神」 (おおやまぐいのかみ)という神様がお祭りされています。
もともとは松尾山にある巨大な岩(磐座)のなかに宿る「山の神様」としてあがめられていましたが、いまは「お酒の神様」として崇拝されています。
山の神様への信仰がはじまった時代にまでさかのぼると、松尾大社は「日本最古級の神社」となり、磐座は聖地中の聖地といえます。
松尾山には、「亀の井」「霊亀(れいき)の滝」などのパワースポットも点在します。
松尾山の拝観にはいくつかルールがありますので、個別記事をご参照ください。
※2019年11月07日現在、松尾山の登拝は倒木で参道が塞がれ中止されています。
登拝禁止から1年以上経っていますが、いまだ復旧の見通しは立っていません。
京都五社めぐり<青龍>八坂神社
八坂神社(京都市東山区)は、本殿直下に「龍の棲む池がある」との伝説を残すパワースポットです。
京都・祇園のランドマークとして「観光地色」が強まっていますが、実は八坂神社、超一級の「聖地」といえます。
八坂神社の本殿にお祭りしているのは、ヤマタノオロチを退治した素戔嗚尊(すさのおのみこと)や、奥さんの櫛稲田姫命(くしなだひめのみこと)ら13柱の神様。
ご利益は、厄除け、疫病退散、病気平癒、縁結び、夫婦和合、金運上昇などになります。
八坂神社で外せないのが、大地の気を宿す霊水「力水」。
「祇園の御神水」とも呼ばれるこの水は、八坂神社の心臓部「龍穴」から生じたものといわれます。
また、八坂神社の末社「美御前社」には「美容水」と呼ばれる霊水も。
肌に数滴つけるだけで「美のご利益」が得られるとされます。
このほか、八坂神社の末社「刃物神社」は運命を切り開くパワーとともに、悪縁を断ち切る「縁切りのジンクス」が注目を集めています。
京都五社めぐり<朱雀>城南宮
城南宮(じょうなんぐう、京都市伏見区)は、方除(ほうよけ)や厄除けのご利益で名高いパワースポットです。
方除というのは、「悪い方位」がもたらす影響を取り除くもので、城南宮には、建物の工事や引っ越し、通勤や旅行などを予定している参拝者が全国から訪れます。
また城南宮は、厄除けともに「交通安全」でも知られ、車のお祓い所があるほか、「人間関係を円満にする」との信仰も根強く残っています。
お祭りされているのは、国常立尊(くにのとこたちのみこと)をはじめとする3柱の神様です。
一方、城南宮にも魅力的な名水があります。
伏見八名水のひとつで、「菊水若水」(きくすいわかみず)と呼ばれる霊水です。
この水を飲むとあらゆる病気が治るとされ、お百度を踏んで持ち帰り、病人に飲ませる習慣もあったようです。
「菊水菊水」は手水舎で利用されており、いまでも霊水の持つ不思議な力を求めて、この水を持ち帰る風習が受け継がれています。
京都五社めぐり 平安神宮
平安神宮(京都市左京区)は、平安京の心臓部「朝堂院」を8分の5サイズで再現したパワースポットです。
御祭神は、平安京を開いた「桓武(かんむ)天皇」と平安京最後の天皇となった「孝明(こうめい)天皇」の2柱。
明治時代にできた比較的新しい神社ながらも、1200年前の京都の姿を味わえるスポットとして、海外からも大勢の観光客が訪れています。
実際、風水都市を模した圧倒的なスケールの平安神宮は、一見の価値ありです。
とくに神門「応天門」や高さ25mを誇る鳥居は見ごたえ十分で、雅な色彩に多くの参拝者が魅了されます。
写真映えするポイントも数えきれないほどあります。
平安神宮は開運・厄除けのほかに、特に「縁結び」のご利益で知られ、神前式を通じて数えきれないほどの夫婦を輩出してきた実績があります。
観光客には、四季折々に表情を変える巨大な神苑も人気です。
個別記事では、平安神宮の歴史や見どころなども詳しくまとめました。
京都五社めぐり まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回は、京都を守護する要衝の神社を巡拝する「京都五社めぐり」についてご紹介しました。
パワスポ編集局では、京都最強パワースポットのまとめ記事なども掲載しています。
今回のまとめは、以下の通りです。
- 京都五社めぐりは「四神相応の地」を守護するパワースポットを巡礼するもの
- 京都五社めぐりはご利益が倍増されるといわれる
- 巡る順番やルートは決まっていない
- フリーチケットで回るのが最安だが厳しいスケジュールになる
- 管理人は2日かけて巡るのをおすすめしている
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
今後とも内容を充実させてまいりますので、引き続きご愛読いただきますよう、よろしくお願いいたします。