パワースポットのメジャーどころといえば、神社仏閣です。
どちらも、最大限の敬意を払うべき「神仏」のおわす特別な場所だけに、しきたりや習慣がたくさんあります。
その分、「素朴な疑問」というのも生れがちです。
- なぜ神社では鈴を鳴らすのか
- お寺は日本にどれくらいの数があるのか
- そもそも寺と神社って何が違うのか
また、みそぎや参拝などにまつわる「特殊な作法」は、聞かないと絶対に実践できません。
定番のおみくじでさえ、「正しい引き方」を知っている方は少ないものです。
ここでは、そんな「うんちく」まとめました。
少しでも覚えて頂ければ、パワースポットめぐりの面白さが増すかもしれません。
Contents
【神道·仏教】パワースポット雑学1 おみくじの引き方
神社系パワースポットの楽しみの一つといえば、おみくじです。
霊水にひたすと占いが浮かび上がる水みくじや、可愛い動物の小物とセットになったタイプなど、全国の神社にはさまざまなおみくじが存在します。
ただ神社のおみくじには、正しい引き方があるって、ご存知でしたか?
おみくじはひくときに、「いつ」「何を」占うのかを思い浮かべねばなりません。
- 今年の金運は?
- 転職を目指した場合は?
- 旅行中の恋愛運は?
- 引っ越ししても問題ないか?
神様に直接うかがう姿勢で、具体的なイメージをもって引いてください。
そして、おみくじを引いた後にも、正しい結び方があります。
凶だったからといって、その場で結んで帰るのは実はNGです。
結果がどうであれ、必ず一度持ち帰るのが正解です。
1年なら1年、1カ月なら1カ月、想定した期間が過ぎるのを待って、神社に結びに行きます。
もし、おみくじを引いた神社が遠くて行けないときは、氏神さまを祭る最寄りの神社でも構いません。
また、仮に凶を引いたところで、問題はありません。
神様から「リスクを教えて頂いた」と考えると、おみくじの価値は一段と増します。
ぜひ、正しい方法を念頭に、おみくじを引いてみてください。
気持ち悪いぐらい、正確な占い結果が出るかもしれませんよ。
【神道·仏教】パワースポット雑学2 神社も寺も「コンビニ」より多い
日本フランチャイズチェーンの調べでは、コンビニは全国に約5万5000軒(2017年12月末現在)あるとされます。
その便利さゆえに、毎日利用する人もいらっしゃるのではないでしょうか。
ところが、お寺と神社は、コンビニの数を凌駕します。
文化庁の宗教年鑑(平成25年度版)によると、日本にあるお寺の数は約7万5000寺に上り、神社に至っては、約8万社もあります。
つまり、日本はコンビニよりも「パワースポット」の方がはるかに多いわけです。
資源がなくても豊かな国でいられるのは、実はそのあたりにヒントがあるのかもしれません。
「そもそもお寺と神社の区別がつかない」という方は、是非、神社とお寺の違いをまとめた記事をお読みください。
【神道·仏教】パワースポット雑学3 お坊さんは凄い人数
日本にお坊さんって、何人ぐらいいるのでしょう。
ちなみに、神社の神職の人の数は約2万人です。
僧侶の数もだいたい同じぐらいと思われるかもしれませんが、実はその15倍。
お坊さんは日本全国に31万人もいるそうです。
※文化庁・平成25年度版宗教年鑑による
なぜこんなにお坊さんが多いのか。
その理由を「公益社団法人仏教伝道協会」に尋ねてみると、「31万人という数字は僧侶の資格を持っている方の総数で、実際にお勤めをしていない人も含まれる」とのことでした。
ただ世界は広く、ミャンマーのような「人口の1割がお坊さん」という国もあります。
【神道·仏教】パワースポット雑学4 釈迦は「部族名」
お釈迦様は、いわずと知れた仏教の開祖です。
もともとはガウタマ・シッダールタという名前で、シャーキャ族という部族の王子様でした。
真理を求めて29歳で出家、その後菩提樹の下で深い瞑想に入り、悟りを開きます。
以降、ガウタマ・シッダールタは「釈迦牟尼」(しゃかむに)と呼ばれるようになりました。
「しゃか」は部族名の「シャーキャ」を漢字表記にしたもの。
「むに」は現地の言葉(サンスクリット語)で「聖者」を指します。
つまり、釈迦牟尼は、現地の発音そのままに、「シャーキャ族の聖者」というあだ名(=尊称)になるわけです。
お釈迦様にはほかにも「ブッダ」という呼び名があります。
これは「悟った人」「目覚めた人」を意味します。
また、「如来」という敬称まで存在します。
ガウタマ・シッダールタも、釈尊も、仏陀も、如来も、すべて同一の存在です。
なかでも一番親しみを覚えやすい呼び名が、やはり「お釈迦様」ではないでしょうか。
【神道·仏教】パワースポット雑学5 お札の効果は無期限
神社でお札を頂くと、1年後にお返しするのが習わしです。
ただ、御札の効果が1年でなくなることはありません。
ではなぜ1年で神社に返す習わしなのか。
これは神社側の商売っ気というより、神様に失礼がないようにするためです。
お札は神様の宿る場所になりますので、すすやほこりで汚れていては「不敬」に当たります。
1年でお札を取り替えるのもそのためです。
【神道·仏教】パワースポット雑学6 お釣りの調整はNG
神社で600円のお守りを買うとき、もし小銭を持ち合わせていなければ、1000円札に100円を合わせて、「五百円玉のお釣り」をもらいたくなるのが日本人の心情です。
ただこの行為、神社ではNGです。
神社でお金を支払う行為は、本来「お供え」を意味します。
祝儀や香典と同じく、本来はお釣りが出ないように渡すのがマナーです。
お守りを買うのにそこまで徹底するかはともかく、お釣りの端数調整は避けるべきです。
値札に書かれている「初穂料」というのは、「神様に奉納する金銭」を意味します。
【神道·仏教】パワースポット雑学7 神社で鈴を鳴らす理由
神社で鈴を鳴らすのはなぜか。
それは、涼しい音で参拝者を祓い(はらい)清め、神様をお呼びするためです。
もともとは巫女舞の神楽鈴がはじまりで、その原型は日本神話「天岩戸伝説」の中にあります。
鈴は古来から悪霊を払う道具として用いられてきましたが、神社で鈴を鳴らす作法が定着したのは、意外なことに「戦後」からです。
意識しないとなかなか気づかないものですが、伊勢神宮や出雲大社、石清水八幡宮など、鈴のない神社はいくらでもあります。
また鈴の語源は「涼しい」の「すず」から取ったという説や、朝鮮語起源説などもあるようですが、はっきりとしたことは分かっていません。
【神道·仏教】パワースポット雑学 まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回はうんちく7選をご紹介しました。
まとめは以下の通りです。
- おみくじには正しい引き方が存在する
- お寺も神社もコンビニの数を上回る
- お坊さんの数は30万人を超える
- 釈迦は部族名
- お札の効果は無期限
- 神社でお釣りの調整はNG
- 鈴を鳴らすのは身を清め神様をお呼びするため
最後までお読みいただきありがとうございました。
今後とも内容を充実させてまいりますので、どうか引き続きご愛読ください。