波上宮(なみのうえぐう、沖縄県那覇市)は、沖縄を代表する神社で、古代の人が理想郷「ニライカナイ」への祈りを捧げたパワースポットです。
沖縄は自然崇拝の伝統がいまも息づく島といえますが、「琉球八社」と呼ばれる格式の高い神社も存在しており、その頂点に立つのがここ「波上宮」になります。
崖の上から美しいビーチを見下ろすそのたたずまいは、南国ムードたっぷりで、訪れた参拝者を魅了してやみません。
そんな観光地としての魅力もさることながら、波上宮が強力なパワースポットといえるのは、格式の高い神社にありがちな「場所柄」にもあります。
今回は、そんな沖縄最高峰の神社「波上宮」を訪ねました。
見どころや御朱印、アクセス・駐車場情報などをまとめてご紹介します。
Contents
波上宮 海を見渡す崖上の神域
眩しい青空の下、コーラルカラーの琉球赤瓦をふく社殿が映え、明るい聖地を印象付ける波上宮。
地元では「なんみんさん」の愛称で親しまれています。
境内は白砂に代わって「サンゴ砂」が敷かれ、社殿の両脇を固めるのも狛犬ではなく「シーサー」です。
波上宮の鎮座する巨大な岩(磐座)は、かつて「ハナグスク」と呼ばれ、沖縄の創造神「アマミキヨ」に祈りを捧げる場所でした。
死者を埋葬する「お墓」としての役割を果たしたともいわれます。
遠目からの見た景観もまた素晴らしく、巨大な岩上にそびえる光景に旅情をかき立てらること請け合いです。
眼下には波の上ビーチが広がり、夏場は海水浴客でにぎわいをみせます。
波上宮の周辺 沖縄の信仰はチャンプル
波上宮のほど近くに、真言宗の「護国寺」と道教の神を祭る「天尊廟」が並んでいます。
沖縄の信仰は一般的に「チャンプル」していて、お葬式と法要を異なる宗派のお寺に依頼するケースなどもあります。
また、お墓は一様に巨大で、さまざまな形をしていますが、亀の甲羅のように丸みを帯びたタイプは子宮を意味し、母体回帰の思想からきています。
波上宮の神様とご利益
波上宮でお祭りしているのは、和歌山県の熊野本宮大社をはじめとする「熊野三山」の神様。
- 伊弉冉尊(いざなみのみこと)
- 速玉男尊(はやたまおのみこと)
- 事解男尊(ことさかおのみこと)
ご利益は、航海安全、商売繁盛、家内安全、子孫繁栄、諸願成就などとされます。
和歌山とのつながりが深いのが特徴です。
和歌山の那智勝浦では1000年近く前、命をかけて船で浄土を目指す「補陀落渡海」(ふだらくとかい)という修行が行われていました。
このとき、命からがら流れ着いた行者が「神道の神」を広めたという説もあります。
波上宮 創建に不思議な言い伝え
波上宮の創建の時期は、はっきりわかっていません。
ただ、不思議な言い伝えが残されています。
波上宮の由緒書によると、以下のイメージです。
昔々、南風原という町に崎山里主(さきやまさとぬし)という人がいました。
彼は毎日釣りをして暮らしていましたが、ある日、浜で不思議な光を放つ「ものを言う霊石」を拾いまた。
この石は神界でも秘宝であったのか、色んな神様に狙われることになり、里主はこれを取り上げられまいと逃げ回ります。
逃走のさなか、里主が波上宮の鎮座する崖上に至ったとき、熊野三山の神様「熊野権現」からお告げがありました。
「ここに社を建て、祭るように。しからば国家を鎮護せん」と。
里主はこのことを役人に報告します。
これを受けて琉球王国は、社殿の建設に動き、熊野の神様を手厚くお祭りするようになりました。
波上宮 御朱印
波上宮の御朱印です。
授与所で申し出ると、待合室に通されます。
ここからビーチや公園の眺めが楽しめました。
初穂料は300円。
波上宮 駐車場&アクセス
波上宮は、一の鳥居をくぐった先に、無料の専用駐車場があります。
駐車スペースは20台で、満車になる可能性もあります。
ただ近隣にコインパーキングもありますので、駐車待ちのリスクは小さそうです。
モノレール(ゆいレール)での行き方
那覇空港~
- 「旭橋駅」下車、徒歩15分
タクシーでの行き方
那覇空港~
- 約10分(1200円前後)
バスでの行き方
ゆいレール県庁前駅~
- 「西武門」もしくは「久米郵便局前」下車、徒歩約3分
※1・3・5・17・45系統の路線バス乗車
波上宮 基本情報
住所:沖縄県那覇市若狭1-25-11
電話:098(868)3697
参拝時間:境内自由
波上宮 まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回は、沖縄を代表する神社「波上宮」をご紹介しました。
パワスポ編集局では沖縄のパワースポットをまとめた記事なども掲載しています。
よろしければお読みください。
今回のまとめは以下の通りです。
- 波上宮は沖縄屈指の格式高い神社
- ニライカナイに願いを届けるいにしえのパワースポット
- 南国の絶壁に立つ社殿の姿は絶景
- 狛犬にシーサー、白砂にサンゴ砂が使われるなど南国情緒が漂う
- 俗世とのコントラストこそ聖地の証
- 熊野三山の神様が祭られている
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
毎回現地に足を運んで記事を書いています。
引き続きご愛読いただきますよう、よろしくお願いいたします。