日向大神宮(ひむかいだいじんぐう、京都市山科区)は、最強と呼ばれる神社が集まる京都の中でも、五本の指に入る「隠れパワースポット」です。
特に、厄除け・開運、縁結び・恋愛成就に定評があり、お礼参りに再訪する人も少なくありません。
運気がアップする「天の岩戸」や、天龍・地龍を祭るプリミティブな山中のほこら、京都の町を見下ろす「伊勢神宮遥拝所」など、パワースポットとしての見どころも盛だくさんです。
また「厄除け・開運パワースポット」にみられる霊水も湧き出ており、本物のパワースポットとしての存在感を強めています。
実際、管理人も参拝後に不思議なことが2つ起きました。
今回は、京都の穴場パワースポット「日向大神宮」に行ってきましたので、見どころや正しい参拝順序、実際にあったご利益話、御朱印などを詳しくご紹介します。
Contents
日向大神宮は「京の伊勢」 隠れ紅葉スポットも
日向大神宮は、京都のなかでも「最古級の神社」といわれ、創建は1500年以上も前にさかのぼります。
また境内には内宮と外宮があり、古くから「京の伊勢」と呼ばれてきました。
神明造の社殿も美しく、観光地としても魅力的で、日向大神宮は知る人ぞ知る紅葉スポットでもあります。
観光客でごった返す京都最大の繁華街から1.5kmほど東側、神明山のふもとにあり、都会の喧騒から離れ、静かで神聖な空気を保っているのもポイントです。
清々しい神気と樹々の香りが漂う、本当に気持ちの良いところです。
日向大神宮 お祭りする神様は?
日向大神宮・内宮(上ノ本宮)の御祭神は、天照大御神(あまてらすおおみかみ)と宗像三女神(むなかたさんじょしん)です。
天照大御神は、いわば一番格の高い最高神で、宗像三女神は航海安全や財運をつかさどる神様として知られます。
外宮(下ノ本宮)は、天津彦火瓊々杵尊(あまつひこほににぎのみこと)と天之御中主神(あめのみなかぬしのかみ)をお祭りしています。
天津彦火瓊々杵尊は五穀豊穣や厄除け、天之御中主神は天地創造の神様とされます。
日向大神宮 参拝順序と願掛けの方法
日向大神宮では、参拝順序や願掛けの方法が決まっています。
以下のルート・手順を参考に、ご利益アップを目指してください。
まず参拝順序についてですが、外宮、内宮の順にお参りした後、「天の岩戸」をくぐるのが正解です。
その後、参道や神明山に点在する末社を巡拝した上で、伊勢神宮遥拝所に向かうルートをたどります。
神明山にある小さなほこらなども含め、参拝にかかる所要時間は1時間程度です。
願いごとは「かわらけ」に
また、日向大神宮での願掛けは「かわらけ」という土器のお皿を使って行います。
大小2種類あり、社務所で頂けます。
初穂料は大が600円、小が450円。
いずれも、「願いごと」「名前」「日付」を書き込みます。
奉納する場所は、願いごとの内容によって変わります。
縁結びは「福土神社」、厄除け開運は「戸隠神社」といった具合です。
よくわからない場合は社務所で奉納をお願いすることも可能です。
日向大神宮 見どころパワースポット
とにかく見どころが多い日向大神宮ですが、「ここは」というポイントがあるのも確かです。
以下、日向大神宮で「外せないパワースポット」をまとめましたので、どうか参考にしてください。
天の岩戸くぐり
内宮へのお参りを済ませた後、左手の階段を上りきると、パワースポットとして見逃せない「天の岩戸」があります。
天の岩戸は、人の背丈ほどの穴が「L字型」に貫通しており、正面から中に入って左手からくぐり抜けることができます。
このトンネルの突き当りには、力の神様「天手力男命」(あめのたじからおのみこと)を祭る「戸隠神社」があり、願掛けの「かわらけ」が積んであります。
重厚感のあるとても神秘的な光景です。
天の岩戸を通り抜けると、心身の罪やけがれが祓い清められ、福徳を招くという信仰があります。
神職の方にお話を伺ったところ、悪運続きの参拝者が天の岩戸をくぐり「運気が好転した」とお礼参りに来られるケースも少なくないそうです。
2月の節分祭では、日本で唯一の神事「天の岩戸くぐり」が執り行われ、大勢の参拝者でにぎわいます。
ちなみに、戸隠神社の総本社は長野県にあり、巨木の参道で知られるパワースポットになっています。
かなり深掘りしてまとめていますので、興味のある方はぜひご覧ください。
縁結びのパワースポット「福土神社」
縁結びのご利益で注目されるのが「福土神社」(ふくどじんじゃ)です。
福土神社にお祭りされているのは、縁結びのご利益で知られる「大国主命」(おおくにぬしのみこと)をはじめとする4柱の神様。
- 彼氏ができた
- 結婚が決まった
- 片思いの恋愛が成就した
そんな報告とともに、お礼参りの参詣者が訪ねてくる穴場スポットです。
縁結びや恋愛成就を求める方は、ぜひ福土神社に「かわらけ」を奉納してみてください。
神様とのご縁次第で、良いことがあるかもしれません。
神体山「神明山」
日向大神宮の立つ神明山は、いわゆる「神体山」で、地図にも載っていない神社やほこらが点在します。
木・火・土・金・水の神を祭る五行神社や天龍・地龍の両龍神を祭る碑など、とてもスピリチュアルな空間です。
山中だけに空気にも透明感があり、遠方から足を運んでも損のないパワースポットといえそうです。
実際、日向大神宮も徐々にその存在が知られ始めており、全国から参拝者が訪ねてくるそうです。
朝日泉
本ブログでも何度か紹介していますが、「厄除け」に定評のある神社と密接な関係にあるのが「霊水」です。
厄除け開運のご利益で評判の日向大神宮には、「朝日泉」(あさひせん)という泉があり、境内の御井神社に祭られています。
朝日泉は、いまから1200年近く前、あまたの天変地異に見舞われた貞観年間にその起源があるとされます。
富士山の噴火に陸奥の地震…。
さらには、疫病までもが猛威を振るった暗黒の時代。
これに対抗しうる手段を持たなかった往時の人は、天を仰ぐしかありません。
そんなおり、「この宮地に湧きいづる清泉の水をくんで万民に与えよ」という神のお告げがありました。
さっそく、治世者の清和天皇がこれを実行するよう指示したところ、たちまち疫病が収まりました。
以降、この泉は「朝日泉」と名付けられ、大切に守られてきました。
朝日泉は、そんな伝承を残す神体山からの湧水で、かつて京の名水のひとつに数えらた幻の名水といえます。
残念ながらこの霊水をくむことはできませんが、正月三が日の「若水祭」で、一般の参加者にも授与されます。
伊勢神宮遥拝所
パワースポットと噂される日向大神宮の「伊勢神宮遥拝所」。
伊勢神宮と遥拝所を結ぶ直線上に「平安神宮の大鳥居」、「京都御所」などが重なるためです。
昔は、伊勢神宮への代参として大勢の参拝者でにぎわった日向大神宮だけに、「伊勢神宮遥拝所」は特別な場所といえます。
後ろを振り向くと、その光景が見られます。
実際、日向大神宮のなかでも最も高い場所に位置しており、眺望を含めて素晴らしいポイントといえるのではないでしょうか。
それだけに、日向大神宮を参拝したときには、必ず足を運びたい場所でもあります。
「穴場のデートコース」としても良いかもしれません。
ただ、2018年9月の台風による影響で「参道は通行できません」との立札が…。
管理人もこの立札を見て、立ち去ろうとしたところ、不思議な展開が続きました。(2018年10月19日現在)
なお、伊勢神宮遥拝所の参道は2019年夏の時点で復旧し、参拝できる状態になっています。
日向大神宮 不思議な体験
神様のお導きでしょうか。
後ろ髪を引かれる思いで伊勢神宮遥拝所への参拝を断念しかけたところ、リュックを背負った女性が遥拝所に続く道をどんどん先へと進んでいきます。
この女性、倒木による被害状況を調べに来たとのことで、「きちんとした靴を履いてさえいれば通行できる」とのことでした。
絶妙のタイミングで開かれた道――。
管理人も意を決して先へと進んでいくと、倒木による被害は思った以上に大きなものでした。
伊勢神宮遥拝所には、横倒しになった木々の合間を縫ってアクセスせねばなりません。
結果的に管理人は、伊勢神宮遥拝所への参拝と現地の写真撮影に成功しましたが、2018年10月19日現在、参拝は決しておすすめできる状況にありません。
ただ、伊勢神宮遥拝所への参詣は当面見送るにしても、神社への参拝こそが、間接的に参道の復旧支援につながっていくものと思われます。
もうひとつのラッキー
パワースポットとして注目を集め始めた日向大神宮。
- 運気が好転した
- 悪循環が断ち切られた
- ご縁に恵まれた
そんなご利益が聞こえてくる神社です。
管理人もそんな不思議な力とご縁を信じる口ですが、天の岩戸くぐりをへて、プチラッキーがありました。
自宅近くのスーパーで袋入りの「ラーメン」を買ったところ、2000円分のQUO(クオ)カードが当たりました。
確かに、管理人の器に合ったスケールの小さな出来事かもしれません…。
ただ、パワースポット巡りの後に起きるプチラッキーと「メローな幸福感」も、なかなか心地いいものです。
日向大神宮 御朱印
日向大神宮の御朱印です。
初穂料は300円。
待ち時間はなく、すぐに書いて頂けました。
日向大神宮 基本情報
日向大神宮の基本情報は以下の通りです。
- 住所:京都市山科区日ノ岡一切経谷町29
- 電話:075(761)6639
- 拝観時間:境内自由
日向大神宮 駐車場&アクセス情報
日向大神宮には専用の無料駐車場があります。
駐車スペースは5台分程度と限りがあり、休日は満車になる可能性もあります。
電車での行き方
- 京都市営地下鉄東西線「蹴上駅」下車、徒歩約15分
車での行き方
■東京方面~
- 名神高速「京都東IC」下車、約15分
■大阪方面~
- 阪神高速「山科IC」下車、約15分
MAP
日向大神宮 まとめ
いかがでしたでしょうか。
市街地のほど近くにありながら隠れスポット的な魅力がある「日向大神宮」をご紹介しました。
パワスポ編集局では、日向大神宮をはじめとする「京都の穴場パワースポット」や「京都の最強パワースポット7選」などの記事も掲載しています。
今回のまとめは以下の通りです。
- 日向大神宮は京都屈指の隠れパワースポット
- 厄除け開運と縁結びのご利益で注目を集める
- 天の岩戸くぐりがおすすめ
- 鎮座地の神明山にはプリミティブなほこらがある
- 願掛けはかわらけで行う
- 幻の霊水が湧く「朝日泉」がある
- 日向大神宮の特性上、伊勢神宮遥拝所は特別な場所
- 伊勢神宮遥拝所は台風の影響で目下アクセスが困難に
- 参拝後に小さな幸せがあった
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
今後、一段と内容を充実させてまいりますので、ご愛読の程、よろしくお願いいたします。
大変ご丁寧なコメントをいただき、ありがとうございます。
お役に立てたのであれば、とてもうれしいです。
またよろしくお願いいたします。
産経新聞のイベントでツァーがあるので是非参加したいのですが、当方足がわるいので気になっています。途中で、足を休める為の場所はありますか?
コメントありがとうございます。
ご質問に気づかず、大変失礼しました。
まず日向大神宮は山の斜面に鎮座しているため、比較的急な坂道や階段が随所に見られます。
社務所から天岩戸までは道程にして200~300mあり、石段が続きます。
道中、ベンチなどはほとんどなかったと記憶しております。
ただ、素晴らしい神社であるのは間違いありません。
足の具合や同伴者の有無、石段での休憩などを考慮し、ご検討頂ければ幸いです。
ご質問への回答が遅くなり申し訳ありません。
まず、内宮、外宮までの石段の数ですが、確か数十段程度だったと記憶しております。
距離に関してはそれぞれ100M前後といったところでしょうか。
詳細までは申し上げられませんが、記事中の境内図を参考にしていただければ距離感、規模感をイメージしやすいかと存じます。
差し出がましいようですが、質問者様の状況から察するところ、同行者の方やツアーコンダクターさまとの相談こそが重要かと存じます。
今回を逃しても、参拝のチャンスはきっと一度切りではありません。
決して一人でご無理をせず、周囲の協力も念頭に、ご検討ください。
駐車場から鳥居までに石段があるようですが何段ありますか?私、足が丈夫でなく少し心配です。内宮、外宮まで、歩く距離は、どれ位ありますか?参拝には、すごく行きたくて迷っているところです。お返事お待ちしております。