大神神社(おおみわじんじゃ、奈良県桜井市)は、日本最古の神社にして、奈良最強のパワースポットとささやかれる一社です。
大神神社では、背後にそびえる三輪山を「神の山」(神体山)としてあがめており、その神域のなかで不思議な体験をする人が後を絶ちません。
「ここで起きたことは口外してはならない」という鉄則があるほど、神聖で特殊な山です。
「ご縁がないとたどり着けない」というジンクスも有名で、実は管理人も参拝3度目にしてようやく「三輪山の登拝」が叶いました。
また大神神社では、白蛇を「神の化身」としてあがめる信仰があり、地元の方々に聞いてみたところ、「驚愕の目撃談」に突き当たりました。
このほか大神神社境内にある摂社「狭井神社」(さいじんじゃ)は、病気平癒への信仰が厚く、お社に向かって左手に「万病に効く」と伝わる霊泉が湧いています。
今回は、そんな奈良を代表するパワースポットの一社「大神神社」(三輪明神)に行ってきました。
大神神社の見どころや神体山の登拝にまつわる情報に加え、知らないとできない独特の参拝方法、御神水や御朱印などについても、まとめてご紹介します。
(※下段に白蛇の写真を掲載しています。苦手な方はどうかご注意下さい)
Contents
大神神社 「白蛇」の伝説と目撃談
神様のお使い(眷属)であり、運気上昇のサインといわれる「白蛇」。
大神神社では白蛇を、眷属ではなく「神の化身」として崇める信仰があり、一般的な白蛇とは一線を画す存在になっています。
これは、大神神社の神様が蛇神に姿を変えた伝承にちなむもので、境内のところどころに「卵」が供えてあるのもそのためです。
そんな白蛇にゆかりの深い大神神社ですが、実は「本物を見た」という人も結構います。
残念ながら管理人は「白い巳(み)さん」に出会うことはありませんでしたが、もし見かけたことのある人は、きっと〝もっている人〟に違いありません。
そして、その目撃談のなかには、「単に見た」というだけにとどまらない、驚愕の証言もありました。
世代を超える!?その真相は…
白い体が天敵の目にとまりやすい分、白蛇は自然界での生き残りが条件的に厳しい上、滅多に生まれることもありません。
白蛇は、存在自体がとても希少です。
それが大神神社の境内限定での遭遇となると、「事実上不可能」なぐらいそのハードルは高くなりそうですが、前述の通り、目撃談があるのも確かです。
そうした証言のなかで、最初に驚かされたのは、目撃される場所。
それは、境内の茂みや溝のなかなどではなく、何と、拝殿のそばにある「杉の御神木」だそうです。
管理人は、そこにある種の神秘性を感じずにはいられません。
そして、もっとびっくりしたのは、「地元の方の証言」でした。
驚愕の証言
この衝撃的な目撃談を話して下さったのは、大神神社の参道にお店を構える女性の方です。
この方、パッと見て60代ぐらいの印象でしたが、何と「白い巳さんは、母の代からあの杉にいる」とのことでした。
いわく、「私は出会ったことがないが、信心深い母はよく『見た』と言っていた。いまも、たまに参拝者から『出た』という話を聞く」。
寿命の限界を超えて生き続けているのか、それとも、白蛇同士がかけ合わさって子孫を残しているのか…。
いずれにしても、とんでもない話です。
御神木の場所は「巳の神杉」と銘打った立て看板があるので、すぐに見つかります。
樹齢400年の杉の巨木で、木の下部にある穴から出入りされるといわれます(=上の写真)。
また、こちらにお供えされる卵とお酒は、参道の商店街で購入できます。
もちろん、「白い巳さん」をめぐる証言は、伝言ゲームからくる誤解の可能性も否定はできません。
その一方で、ここは著名な霊能者や気功師らが太鼓判を押す「超一級のパワースポット」でもあり、何があってもおかしくない場所です。
神様の化身と崇められる存在だけに、万一見かけた際には、運気アップどころか、大きな宿命を伝えられるかもしれません。
大神神社 最強のパワースポット「三輪山」
三輪山は標高467m、周囲16kmの美しい円錐形の山で、いにしえの時代から信仰の対象になってきた「神の山」です。
山そのものが神様という意味では、至極の清浄を誇るパワースポットといえます。
岩や草木、冷涼な水の流れ、透き通った空気、神気とともに満ちる山の香り、光に映えるぬかるみ等々…。
実際に入山してみると、古代の人々が「山のあらゆるもの」に神性を見いだしたのもうなづけるところで、また、神様の宿る磐座が東西一直線に並んでいる点からも、「天と地の交わり」に強く意識が向けられたことがうかがえます。
けがれのない神聖な山という点で疑う余地のない三輪山だからこそ、宗教の枠や宗派の垣根を超えて、人を魅了する引力のようなものがあるのではないでしょうか。
実際、入山の心得の一項目に「宗教活動および勧誘行為などは慎んでください」との注意が挙げられているほどです。
管理人が登拝した日も、崇敬者は本当に多様は顔ぶれで、お年寄りから学生と思わしき若い男性に至るまで、往復4kmの険しい山道を杖を片手に黙々と歩いていました。
ちなみに途中、みそぎができる滝「三光の滝」もあり、水垢離(みずごり)を希望する人はタオルを持参した方がよさそうです。
また磐座については、下から辺津(へきつ)、中津(なかつ)、奥津(おきつ)の順に並んでいて、拝殿のすぐ背後にある辺津磐座は、禁足地になっているため見られません。
入山のルールと必見の注意事項
三輪山登拝は、神体山への入山という特別な行為になりますので、とても厳格なルールが敷かれています。
山のなかに、お供え物を含めて何か物を残して行ったり、逆に小石一つ持ち帰ることも許されません。
写真撮影も禁止です。
火気厳禁はもちろん、飲食は水分補給に限定され、午後2時までの入山が求められます。
こうしたルールのなかでも、一番見落とされがちなのは、参拝者同士がすれ違いざまに交わす「あいさつ」です。
山でのあいさつは、気持ちのいい習慣ではあるものの、三輪山の登拝は「登山ではない」点を忘れられがちです。
人によっては「道中での祈り」を妨げられる行為になるようで、神社としても今は固く禁じている行為になっています。
仮に爽やかなあいさつを向けられても、会釈(えしゃく)程度にとどめておくのが無難ではないでしょうか。
三輪山への登拝口と受付は、大神神社境内にある狭井神社(さいじんじゃ)にあり、神職の方から注意事項について説明を受けることになります。
実は裸足もNG
三輪山では、裸足で登る方をよく見かけます。
「土足で神体山に入るのは不敬に当たる」との思いを抱く方が多いためです。
管理人としても、その敬虔な姿勢に感服すらしていましたが、実は裸足での入山について、「好ましくない」とする向きもあります。
それはなぜか。
神道では、怪我を「けがれの状態」、血を「不浄なもの」として捉えるからです。
つまり、万一神聖な山で怪我をした場合「けがれを持ち込んだことになる」わけです。
実際、神社としても「裸足での参拝はおすすめできない」との考えを示しています。
この点を熟知する崇敬者のなかには、「入山用の上履き」を用意している人もあるようです。
服装と持ち物は
管理人が入山したのは11月上旬で、スニーカー、ジーンズ、厚手のパーカーといういでたちでした。
上りは多少汗をかきましたが、下りはちょうどいい感じです。
そんな急な道となるため、冬場でも、晴天の日であればフリースぐらいで問題なさそうですが、汗対策や下山後の防寒対策を考えておく必要があります。
一方入山にあたっては、管理人の場合、手ぶらの状態でした。
登拝口のすぐそばに無料のコインロッカーがありますので、荷物はそちらにすべて預けました。
後悔したのは、カバンごと財布を預けてしまった点。
お賽銭がいることを失念していました。
また、水分補給用の水筒があるととても便利です。
このほか、山中にはトイレがありませんので、入山前に済ませておく必要があります。
入山メモ
- 初穂料:300円
- 受付時間:AM9:00~PM2:00
- 所要時間:往復約2時間~2時間30分
大神神社 神様とご利益は?
大神神社にお祭りされている神様は、大物主大神(おおものぬしのおおかみ)という国造りの神様です。
ご利益は幅広く、縁結びや病気平癒、産業開発、製薬、交通・航海安全などとされます。
また本ブログでは、かねてより霊水の湧く神社の共通点として「浄化のパワースポットであるケースが多い」という話題を紹介してきましたが、大神神社も厄除けへの厚い信仰が寄せられています。
さらには、お酒の神様としても崇敬を集めており、酒蔵の軒先に吊るされる緑の玉「杉玉」は大神神社から全国に届けられているそうです。
三ツ鳥居
御祭神の大物主大神は「三輪山」に鎮まっているため、大神神社には、神様の住まいとなる本殿がありません。
拝殿と三輪山の間には「三ツ鳥居」という横並びの鳥居があり、これを介して神体山を拝む「古式のスタイル」を継承しています。
この三ツ鳥居というのが神域との境界線を築き、神体山にアクセスする扉の役割を果たしています。
(上の写真は檜原神社の社殿ですが、三ツ鳥居のイメージを示す写真として掲載しました)
さきみたま くしみたま
大物主大神とはどのような神様なのか。
大物主大神は、出雲大社にお祭りされる大国主神(おおくにぬしのかみ)と同じ存在です。
ただ、大国主神の「愛」と「智」に特化した、別の魂を持つ神様という風に考えられています。
この愛と智の部分は「幸魂」(さきみたま)、「奇魂」(くしみたま)といい、下段でご紹介する「お祈りの言葉」にも登場します。
うさぎにご縁 なで兎も
大国主神といえば、因幡の白兎の古事で知られますが、大神神社の例祭「大神祭」も実は「卯の日」に行われています。
大神神社はうさぎにゆかりが深く、ところどころでその姿を見つけることができます。
参集殿の入口には「なで兎」が鎮座しており、そっとなでると良いことがあるのだとか。
大神神社 参拝の作法にも注意
大神神社の参拝には、いくつか押さえるべきポイントがあります。
正しい順路や動作、神前での祈りの言葉など、気持ちよくご利益を頂くための「ローカルルール」です。
ここでは、そんな大神神社独特の参拝の作法についてまとめました。
境内の案内板には紹介されていない内容も含まれますので、どうかこの情報を参考にしてください。
まずは祓戸神社へ
大神神社の場合、まず祓戸神社(はらえど)で心身を清めるのが習わしです。
熊野本宮大社や出雲大社などにもあるシステムですが、これを知らずに素通りしてしまう人も少なくありません。
とくに大神神社は、清掃が行き届いている点や、自祓い串が置いてあることなどから察するに、「不浄がご法度」の神社といえそうです。
そうした意味でも、祓戸神社への参拝は必須といえるかもしれません。
「自祓い串」でお祓いを
祓戸神社をお参りし、手水舎で手と口を清めた後、今度は拝殿に向かって右手にある「自祓い串」でお祓いを済ませます。
まず一礼し、体の中央から左、右、左と串を揺らす形です。
自祓い串を設置しているところに、案内板が置いてありますので、そちらを参考にしてください。
独特の作法と鎮魂詞
最後に拝殿への参拝という流れになりますが、ここでも一つポイントがあります。
覚えるのは簡単でも、知らなければ実践できないスタイルです。
大神神社の場合、2礼2拍手して祈念したあとに、鎮魂詞(いのりことば)として「幸魂奇魂、守り給え、幸え給え」を3回唱えます。
その後、再び2礼2拍手します。
つまり、順番にまとめるとこんな流れです。
- 最初に2礼2拍手する
- 感謝の気持ちやお願い事をお伝えする
- 鎮魂詞を3回唱える
- 最後に2礼2拍手する
鎮魂詞は、ふりがなが「昔の仮名遣い」になっているケースが多いので、注意が必要です。
いまの表記に置き換えると「さきみたま・くしみたま、まもりたまえ、さきはえたまえ」となります。
大神神社 狭井神社【知られざるご利益】
三輪山への正式な登拝口となる狭井神社(さいじんじゃ)。
この神社には、大物主大神の荒々しい部分の魂「荒魂」がお祭りされていて、正式には「狭井坐大神荒魂神社」(さいにいますおおみわあらみたまじんじゃ)といいます。
とくに病気平癒への信仰が厚く、医療関係者らの信仰を集めています。
その一方でこちらの神様は、目の前の困難を打ち払うご利益があるとされ、「厄災を吹き飛ばす」ようなパワフルなご神徳をお持ちといわれます。
本社と狭井神社で毎年4月18日に開かれる「鎮花祭」は、国民の無病息災を祈願するものですが、本質的には疫病神(やくびょうがみ)を鎮める目的で執り行われてきたものです。
そして、この「厄災を払う」という点で、見逃せないのは霊水です。
狭井神社の左手には、万病に効くと伝わる霊泉が湧き出ています。
平日でも、この霊水を求める人の列ができ、ご利益の高さがうかがわれます。
殺菌済みのコップが常備してあり、いつでもいただけます。
この水には、はっきり分かるほどの甘みがあります。
三輪山登拝後に一杯頂くとそ、その美味しさもひとしおです。
夫婦岩
この地は、大物主大神が活玉依姫(いくたまよりひめ)という女性と結ばれたところであり、初代天皇が大物主大神の娘「イススキヒメノミコト」に出会い、結婚した場所でもあります。
また大物主大神が「大国主神」と同一視される点からも、大神神社は「日本三大縁結びの出雲大社」同様、恋愛のパワースポットという色も備えています。
とくにこの夫婦岩には「縁結び・夫婦円満」のご利益があると伝えられています。
授与所で「良縁成就・夫婦円満祈願絵馬」を頂き、夫婦岩の左手にある絵馬掛所に奉納してください。
絵馬の初穂料は500円です。
こちらも、大神神社にゆかりの深い「うさぎ」のデザインです。
大神神社 御朱印
大神神社の御朱印です。
休日は列ができ、15分程度待ちました。
初穂料は300円。
拝殿の向かいにある授与所で頂けます。
大神神社 基本情報
大神神社の基本情報は以下の通りです。
- 住所:奈良県桜井市三輪1422
- 電話:0744(42)6633
- 参拝時間:境内自由
大神神社 駐車場&アクセス
大神神社には、無料の駐車場があります。
4カ所に分かれていて、収容台数は400台近くに及びます。
- 大鳥居北駐車場:約100台
- 大鳥居南駐車場:約50台
- 一の鳥居駐車場:約150台
- ニの鳥居駐車場:約20台
電車でのアクセス
- JR桜井線「三輪駅」下車、徒歩10分
車でのアクセス
出発地により経路が多岐にわたります。
文字情報でご紹介すると、ミスリードにつながりかねません。
今回は、下段のGoogleマップを参照ください。
MAP
大神神社 まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回は、神道の聖地ともいえる「大神神社」をご紹介しました。
まとめは以下の通りです。
- 大神神社は奈良最強との呼び名の高いパワースポット
- 三輪山は格別の神聖さを誇る神体山で神秘体験する人が多い
- 山には厳格なルールを守らねばならない
- 白蛇の目撃談は何十年も前からある
- 大神神社には参拝にまつわる特殊な作法がある
- 狭井神社は病気平癒の信仰が厚いが困難を打ち払うご利益も
- 狭井神社には万病に効くとされる霊泉が湧いている
- 夫婦岩は恋愛のパワースポット
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
引き続きご愛読の程、よろしくお願いいたします。
大和で最古の神社は、
出雲王国の東(松江)の王家、富(トビ)王家のクシヒカタ命が大勢の東出雲人や母親の実家の摂津三島の人たちを伴い
大和の葛城に入植して(本家に遠慮して文字を変えて)登美家を号して、
亡き父親の出雲王国第8代少名彦(副王)の八重波津身命(事代主(元々は言治主(コトシロヌシ。少名彦(副王)の別称「言論で統治する王」))。大物主。少名彦(役職名))を祠に祀ったのが
葛城の鴨都波神社で大和最古の神社。
葛城のクシヒカタ命の屋敷から三輪山がよく見えて
出雲族は古来朝日を良く拝む習慣から
三輪山に刺し登る朝日を良く拝み、太陽の女神/大日霎貴尊(出雲の女神、幸姫命の神格の一つ)と崇拝した事から、
妹君の姫踏鞴五十鈴姫命が三輪山麓に移り住み、
出雲王国の国教である幸(サイ)の神三神と卷属神の龍蛇神を出雲から奉迎して鎮祭。
初代祭主/姫巫女として奉仕。
リアルな時代は紀元前2世紀頃。
(大国主は第8代オホナモチ、神門臣王家の八千戈命。事代主/大物主は、第8代少名彦(副王)、富王家の八重波津身命。
で別人です。紀元前3世紀後半後半の同時代の出雲王国の第8代の主王と副王)
暫くして西出雲の神門臣王家の多岐津彦が大勢の西出雲人を伴い、
先住の登美家のクシヒカタを頼って来ました。
登美家のクシヒカタは葛城の中部から南部に入植することを勧め、
それに従い多岐津彦は家名を高神(カモ)家を号して、
父親の(味耜)高彦を高神(カモ)神社に、叔母の下照姫命とその婿の稚彦命を御歳神社等に祀り氏神として同地域の開発に着手。
無論、出雲王国の幸の神三神と卷属の龍蛇神も奉祭した事は当然です。
因みに広儀での出雲族とは、出雲王国の国教、幸の神三神と卷属の龍蛇神を併せた幸の神信仰を信奉する人たちを言いました。
幸(サイ)の神は、三柱の家族神の
主神(男神)。クナト大神(大神山(伯耆大山)に隠る)。
后/女神。幸(サイ)姫の命/佐毘女大神(佐毘女山(三瓶山)に隠る)
御子神。サルタ彦大神。(鼻高山に隠る)
大神大神社の狭井神社のサイや近くを流れる狭井川のサイは幸(サイ)の神が改変されたモノ。
狭井神社~檜原神社(豊国宇佐族の宇佐神宮の女神月読尊の姫巫女、豊姫命(親魏倭王 豊姫命(女王トヨ))が創建。月読尊は稚日名尊、豊姫命は稚日名命と呼ばれた)
の間に「出雲屋敷」と呼ばれた場所がかり石碑が建っているあたりに
姫踏鞴五十鈴姫命や五十鈴依姫命がお住まいだったらしい。
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